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コリアソサエティに何が

Posted March. 25, 2010 04:20,   

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07年2月から、米国内の代表的な親韓団体であるコリアソサエティを率いたエバンズ・リビア会長が、4月末に電撃退任する。ワシントンの外交筋は23日、「3年の任期終了後、3ヵ月の任期延長をしたリビア会長が、まもなく公式辞任の考えを発表するだろう。後任には、マーク・ミントン元駐韓米国副大使とチャールズ・カートマン元韓半島エネルギー開発機構(KEDO)事務総長の名前が挙がっている」と明らかにした。

コリアソサエティは、後任会長の人選委員会を設置し、幅広く候補者を探し、26日頃、一人の候補を理事会に推薦すると発表した。コリアソサエティ理事長は、昨年9月からトーマス・ハーバード元駐韓米国大使が務めている。

●危機のコリアソサエティ

ニューヨークに本部を置くコリアソサエティは、韓国戦争当時、米第8軍の指揮官だったジェームズ・アルワード・ヴァン・フリート将軍が1957年に設立した非営利民間団体。韓米関係の強化や米国と国際社会での韓国に対する好ましい世論形成にも貢献してきた。金大中(キム・デジュン)元大統領就任後は、北朝鮮との関係改善を支援する役割をし、ニューヨークにある北朝鮮国連代表部とも緊密な関係を維持している。

リビア会長の退任は、外見上、任期終了にともなう自然な手続きとみられるが、実状は全く違うというのが関係者らの話だ。07年、リビア会長に会長の席を明け渡すまでの15年間、コリアソサエティの理事長兼会長として活動してきたドナルド・グレッグ名誉理事長とリビア会長との対立が最も大きな要因だという。

グレッグ名誉理事長は、フレデリック・キャリア首席副会長を通じ、リビア会長の業務推進の方向に数回ブレーキをかけ、リビア会長も「このようなやり方をされては困る」と不満を吐露していたという。結局、昨年10月、キャリア副会長が理事会勧告の形で退き、コリアソサエティは、ハッバード元大使を理事長に迎え、内部をまとめようとしたが、結局、リビア会長も辞任することになった。

●背景に北朝鮮に対する見解が違い

北朝鮮を見る観点の違いも、軋轢の原因を提供した。73年の東京拉致事件や80年の新軍部の死刑判決当時、金大中元大統領の救命に立ち上がったグレッグ元大使は、金元大統領の太陽政策の伝導師を自認した。それ以来、コリアソサエティは、北朝鮮国連代表部を陰に陽に助けただけでなく、北朝鮮関係者の米国訪問時には、交通費や宿泊費などを支援したという。

これに対し、コリアソサエティ関係者は、「北朝鮮関係者に金品を提供したということは、かなりの部分誤って伝わっており、内部で徹底した会計管理を行っている」と説明した。しかし、一部の保守的な人々の間では、「コリアソサエティではなく、ノースコリアソサエティのように行動している」という揶揄も出ている。

リビア会長は、李明博(イ・ミョンバク)大統領当選後、北朝鮮に対する方式を再考する必要があると、何度も提言したという。リビア会長は、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「北朝鮮は、変わったゲームのルールをまだ理解していない。北朝鮮は、抜本的な行動の変化が必要だ」と話した。コリアソサエティの内部でも、南北関係と米朝関係の発展に貢献した部分に対しては、明確に評価されるべきだが、北朝鮮を国際社会に引き出す方法論に対しては、原則に則った方式を確立する必要があるという声が出ている。

●基金確保チャンネルの多様化を摸索

深刻な内紛を経験したコリアソサエティは、後任会長の選定基準とし、協調性を強調しているという。ミントン元副大使、カートマン元事務総長のほかに、ウェンディ・シャーマン元対北朝鮮政策調整官、ディック・クリステンソン元駐韓米副大使など多くの人をインタビューし、最終候補として、2人が選ばれた。

ハッバード理事長は、最近、韓国を訪れた席で、政官界の要人にコリアソサエティの新しい運営方向について説明し、会長選定に関する意見を聞いたという。また、外交通商部傘下の国際交流財団と韓国の企業に依存してきた基金確保のチャンネルを多様化し、米国企業からも寄付活動を活発に展開するという方針も立てた。

一方、北朝鮮の金桂𨛗(キム・ケグァン)外務次官一行を米国に招待したコリアソサエティは、ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラの北朝鮮訪問公演に対する答礼の形式で、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)芸術団の米国公演を推進している。



triplets@donga.com