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剥製トラの遺伝子分析、韓国トラの遺伝情報確認

剥製トラの遺伝子分析、韓国トラの遺伝情報確認

Posted December. 17, 2009 09:31,   

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「虎は死んで遺伝子を残す?」

シベリアトラと同種で絶滅した南韓トラは、生息環境に応じて形質が変わったことが初めて確認された。国立生物資源館は、全羅南道木浦市儒達洞(チョルラナムド・モクポシ・ユダルドン)の儒達小学校に展示されている剥製トラの肉の遺伝子検査をし、このような結論を得たと16日、発表した。

この剥製トラは、系統の特性を現す遺伝子1240個のうち2つが、シベリアトラと違った。北側で生息するシベリア種より体が小さく毛色も褐色か鮮紅色が多かった。縞模様もシベリアトラより太くて鮮明だった。国立生物資源館のハン・サンフン脊椎動物研究課長は、「ロシアなど北の方に比べ、険しい山がなく、光葉樹が多くて雪の少ない韓国の地形に適応したため」とし、「来年、剥製で確認された韓国トラの遺伝子情報を国際学術誌に発表する計画だ」と語った。

剥製トラの遺伝子分析は、南韓トラの遺伝子標本を提示したことで、国内トラの復活事業や系統保全に重要な役割を担うものと期待される。

トラは、生息地域によって8種に分類される。8種のうち一番体が大きいシベリアトラは、現在、北朝鮮・中国・ロシアの東北地域に500頭余りが生息しているとされている。

儒達小学校の剥製トラは、1908年2月頃、全南霊光郡仏甲面(ヨングァングン・ブルガプミョン)の仏甲寺の近くで、農夫が掘っておいた穴に落ち捕られた。捕獲されたトラは、オスで10歳前後、胴の長さは160センチ、身長95センチ、体重180キロだったものと推定される。当時、韓国に住んでいた日本人の原口庄次郎さんが、このトラを買い取り、剥製にした後、儒達小学校に寄贈した。最近でも、日本占領期にこの学校に通った日本人卒業生らが、1年に平均5回以上、剥製トラを見るために足を運んでいる。



peneye09@donga.com