Go to contents

[オピニオン]女性美

Posted April. 23, 2008 05:12,   

한국어

米国で男性が氷水に手をつけてどれだけ長く耐えられるかを試す実験を行ったとき、きれいな女性が目の前にいる男性ほどよく耐えたと言う。凍傷にかかるまで耐える「オーバーマン」もいた。美しさは「権力だ」とまで語ったドイツ精神科医のウルリッヒ・レンツは「子供がかわいければかわいいほど母親からのキスをたくさん受け、被告人がきれいであればあるほど刑が軽くなる」と実験を通じて立証した。米作家のナオミ・ウルフは「子供や台所からやっと解放されると、今度は美しさが女性たちを締め付けている」と語った。

◆だが、現実では美と成功が必ずしも一致しないと米コロンビア大学ビジネススクールのメドリン・ヘイルマンとメラニー・ストペック教授チームは言う。「特に地位が上がれば上がるほどあまりセクシーであってはならない。能力はまあまあだが、美しさを武器にキャリアを積んだに違いないという偏見にぶつかるようになる。」それだけに働く女性たちよ、頂上に上り詰めるためにはスカートよりズボンを履くべきなのだと。仕事のできる「美しい女性」はメディアが作った幻想なのかも知れない。

◆スペインの初の女性国防省長官のカルメ・チャコン(37)が制服ではなく、おしゃれな妊婦服を着て査閲に登場し、世界の話題となった。初の公式業務で妊婦向けの白いブラウスとだぶだぶのズボンに軍靴を履き、産婦人科の主治医まで同行し、アフガンにある自国軍の基地を訪問した。「軍の経験もない若い女性に7万9000人余りの軍のトップが務まるはずがない」という批判世論も消えた。「男性部隊」で鼻の高かった米国の海兵隊も女性海兵の募集広告を出し、戦闘服の姿で顔に偽装のために化粧をしたある女性の海兵モデルの写真を載せ、その下にこう書いた。「化粧、それ以上の変身」。

◆専門職の女性たちの美しさが「美人」から「ミッション(使命や任務)」を果たす美しさに変わりつつある。ハードで危ない宇宙空間で明るさを失わなかったイ・ソヨン氏の一挙手一投足も美しかった。9日間18種類の科学実験を毎日10時間ずつ行う類を見ないハードな日程にもかかわらず、ユーモアを失わず、終始落ち着いていた。馬英九台湾総統当選者婦人の化粧気のない顔にジーパン姿もどの芸能人より魅力的で美しいとの評価を受けた。働く女性たちの美しさが、今度は仕事の中から見えてくる時代が到来した。

許文明(ホ・ムンミョン)論説委員 angelhuh@donga.com