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「ほかの男とチャットした」ことで父親が娘を撃ち殺す

「ほかの男とチャットした」ことで父親が娘を撃ち殺す

Posted April. 02, 2008 06:23,   

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若いアラブ人女性がインターネットの出会い系サイトで、男性とチャットをしたという理由で、父親に殺害されたことが後になって判明し、いわゆる「名誉殺人」をめぐる議論が起きている。

英日刊紙の「テレグラフ」は、アル・アラビアなど、中東地域のニュースサイトが、「最近、フェイスブック(facebook)のような出会い系サイトが、アラブ社会に社会的な紛争を引き起こしている」として、同事例を報じたと、1日付けで伝えた。

これによれば、サウジアラビアのある女性は昨年8月、フェイスブックにアクセスして、男性とチャットしていたところ、部屋に入った父親にばれた。腹を立てた父親は娘を殴りつけ、銃で殺した。

アラブ圏で外の男性と付き合う女性に対して、「悪い行儀で家門の名誉を汚した」として、家族が行ういわゆる「名誉殺人」だった。通常、キスやセックス、同席のようなオフライン上の関係に限られていた処罰の対象行為が、オンラインでの交際にまで広がったものだ。

しばらく闇に葬られていたこの悲劇的な事件は最近、サウジアラビアの宗教指導者のアリ・マリキ氏が、フェイスブックを、「色情に通じる門」と批判して、メディアにも知られるようになった。マリキ氏は、「若い男女たちが最近は、食べ物よりも携帯電話やインターネットに(金や時間を)より多く費やしている。社会紛争を食い止めるためには、イスラムを破壊する問題のサイトを閉鎖すべきだ」と主張し、フェイスブックにアクセスする女性たちに、使用を中止するよう強く警告した。

現在、サウジアラビアのフェイスブックの会員は3万人ぐらいと試算される。このうちの多くが匿名でサイトを利用し、写真の代わりに自分が描いた絵を掲載する。これに例えて、同サイトを本来の名称代わりに、「faceless(顔無き)」と呼ぶ人もいる。

イスラム宗教指導者たちは出会い系のサイトが、同性愛者たちの活動やわいせつ物配布の拠点となっていると批判している。シリアでは昨年11月、フェイスブックへのアクセスを最初から食い止めている。インターネットサイトを厳しく検閲し、運営者を逮捕する事例も増えている。

アラブ圏の女性たちは反発している。女性ジャーナリストのヒダヤ・ダルウィッチ氏は、「インターネットは女性たちの抑制された感情を表出し、世界の若者たちと付き合って、さまざまな文化を学ぶパイプだ」と述べ、「フェイスブックを閉鎖しても、我々はほかの類似の出会いサイトを引き続き利用するだろう」と話した。



lightee@donga.com