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崇礼門放火犯「警備の薄い文化財をねらった」

崇礼門放火犯「警備の薄い文化財をねらった」

Posted February. 13, 2008 07:37,   

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崇礼門(スンレムン=南大門)放火事件を捜査中のソウル南大門(ナムデムン)警察署は12日、チェ某(69)容疑者に対して文化財保護法違反の疑いで逮捕状を請求した。

警察の捜査の結果、チェ容疑者は土地補償問題と裁判所の追徴金などに不満を抱き、崇礼門に火をつけたことが明らかになった。

警察によれば、チェ容疑者は10日午後8時48分、ソウル中区(チュング)崇礼門2階の樓閣に上がり引火物質を底に振り撤いたあと、火を付けて崇礼門を全焼させた疑いが持たれている。

11日午後8時15分、仁川江華郡河岾面(インチョン・カンファグン・ハジョムミョン)で緊急逮捕されたチェ容疑者は、放火を認める供述を始めた。

チェ容疑者は警察の取調べに「崇礼門2階の樓閣に梯子を使って上がったあと、1.5Lのペットボトルに入ったシンナーを底に振り撤いて、使い捨てのライターで火を付けたら大きく燃え上がった」と述べ、「宗廟(チョンミョ)など他の文化財は夜間に出入りが難しく、汽車など交通機関への放火も一般の人を巻き込む恐れがあったからやめた」と供述した。

警察は河岾面のチェ容疑者の前妻の自宅からズボン、手袋、シンナーなど犯行に使われたものとみられる証拠品を押収し、国立科学捜査研究所に精密鑑識を依頼した。

チェ容疑者は06年4月にも土地補償問題の対応への不満から、昌慶宮文政殿(チャンギョングン・ムンジョンジョン)を放火し、左側の門を燃やした疑いで起訴され、懲役1年6ヶ月、執行猶予2年の判決を受けていた。

警察の関係者は「チェ容疑者が昌慶宮放火による文化財消失に対する1300万ウォンの追徴金支払い判決に不満を抱き、追加犯行を計画し、今度の事件を引き起こしたと推測される」と話した。

文化財保護法、刑法では、文化財を燃やした者は最高で無期懲役、または3年以上の懲役に処されるが、チェ容疑者は国宝第1号を全焼させたのに加え、崇礼門復元に数百億ウォンがかかるものと予想されるだけに重刑は避けられないものとみられる。

一方、警察は崇礼門の管理監督を引き受けていた関連機関の過失責任の有無も引き続き捜査する方針だ。



fineday@donga.com