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[社説]大学の競争力、まだ程遠い

Posted November. 10, 2007 07:50,   

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国家競争力を知るためには、大学の競争力を見れば良い。国を導く高級な頭脳、コア人才が大学で輩出されているからだ。英国「The Times Higher Education Supplement(THES)」と、採用コンサルティング企業の「QS」が選定した今年の世界200の大学に、韓国の大学は二校だけがランクインされている。10位圏の経済規模にふさわしくない恥ずかしい現状だ。ソウル大学は昨年より12段階上昇したとはいえ51位に止まっており、韓国科学技術院(KAIST)はやっと132位で200位圏に初めて進入した。

政府が大学の入試問題まで規制・干渉する「教育官治」の下で、創意と競争を最大化する世界の大学と競うのは最初から無理な話だ。昨年4月、韓国大学新聞が全国の教授たちを対象に実施した「大学競争力の強化案」に関するアンケート調査で「大学自律性の強化と政府干渉の最小化」が1位になったのは当然だ。

3不政策をはじめて内申反映比率の向上、論述のガイドライン、登録料の引き上げ規制、ロースクールの定員割り当てに至るまで、政府が大学の手足をぎっしりと縛っているため、競争力の向上は期待し難い。それにも一部の大統領選候補は大学の入試を廃止して、大学を事実上平準化するというアナクロニズム的な公約まで掲げている。

今度の世界大学評価で米ハーバード大学が4年連続1位を守っており、英国ケンブリッジ大学とオックスフォード大学、米エール大学が2位タイを記録した。一方、国が大学を所有、または管理している国の大学は競争力が劣っている。ドイツのハイデルベルク大学が60位を占めたのが最高であるほどだ。「大学の上の大学」というフランスのグラングゼコール(エリート養成の特殊大学)も26位に止まった。英米大学と欧州大陸の大学の差は自律及び競争があるかどうかの差だ。

大学の自救努力も切実だ。教授任用の不正と集団的な閉鎖性、教授たちの権力志向など大学社会自ら抱えている問題が一つや二つの話ではない。これに対する改革なしに、世界レベルの大学は考えられない。