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卵子に代理母まで…ネットでの斡旋ブローカ摘発

卵子に代理母まで…ネットでの斡旋ブローカ摘発

Posted November. 07, 2005 07:24,   

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インターネットに卵子売買関連のカフェー(同好会)を開設して、卵子提供女性と不妊夫婦の取り引きを斡旋したブローカーが国内で初めて摘発された。また国内女性の卵子が、日本など海外に売られているという事実が確認された。

しかし、このような卵子売買を制裁するとか、代理母斡旋を処罰する法規が備わっておらず、対策作りが急がれるという指摘だ。

▲卵子売買の摘発〓ソウル地方警察庁のサイバー犯罪捜査隊は6日、卵子不法売買を6回にわたって斡旋して370万ウォンをもらった疑い(生命倫理及び安全に関する法律違反)で、ブローカーの金容疑者(28)を拘束した。

また、警察は金容疑者を通じて卵子を販売した金容疑者(23)など女子大生2人と20代の家庭主婦、彼らに現金を渡して卵子を購入した女性3人を同じ疑いで在宅起訴した。

警察は卵子売買が実現したとみられる日本人2人と、彼らに卵子を売った韓国女性を追跡している。

警察は人工受精手術をした各病院が卵子提供者の同意を得たか、また卵子が合法的に流通しているかに対して捜査する方針だ。

▲売買の実態〓拘束された金容疑者は今年5月頃から最近までインターネット・ポータルサイトに卵子売買関連のカフェーを四つ開設して、会員を募集した。金容疑者は卵子購入者に1件当たり400万ウォンで、20代の女性会員を紹介した。金容疑者が卵子提供者に渡した金は姙娠成功可否によって違ったが、250万〜350万ウォンだった。

警察によると、卵子を販売した女性たちは「卵子売買市場」で高価で取り引きされるよう、自分を「若くて高学歴の女性」と広告していたと言う。

女性たちは、カード借金と生活苦のため「急なお金」が必要だったと言う。ある女性は2回以上卵子売買をしたこともあった。

すでに摘発されている事例の他にも、不妊夫婦と卵子提供女性の間に売買意思を明らかにした事例8件があったし、「卵子を売る」と書面で約束した女性も23人にのぼった。これらの女性の中には、ソウル市内の有名大学に通う人もいた。

▲卵子人工採取の副作用〓人工受精のために卵子を採取するには、ホルモン注射をして一回に卵子10個余りを「無理やりに」排出させる方法がとられる。しかし卵胞いくつかを同時に発達させて、過度な排卵を誘導すれば、卵巣過刺激症侯群という病気が発生すると言うのが専門医の指摘だ。

ソウル大学医学部産婦人科の崔栄敏(チェ・ヨンミン)教授は、「卵子の人工採取は生命を脅かすほどではないが、腹水が満ちて卵巣が腫れて入院治療が必要な場合もある」と話した。

実際、今回立件されたある女性は、卵巣過刺激症侯群を患っていると警察は伝えた。

▲関係法令の不備〓今年1月に施行された「生命倫理及び安全に関する法律」にも、抜け穴があった。金容疑者は卵子売買を希望する女性と夫婦を産婦人科で会わせ、まるで合法的な卵子贈与であるかのように装って取り引きを成功させた。

現行の生命倫理法は卵子採取のときに卵子提供者の書面同意をもらうように規定しているが、同法の施行規則である保健福祉部令にある胚芽生成同意書には卵子提供者の署名欄がない。不妊夫婦が卵子提供者を連れてくるか、卵子を持ってくれば病院は手術費だけもらって手術することが可能だ。このために不法提供なのかを事後に明らかにする根拠がない。

代理母の場合は問題がもっと深刻だ。ブローカーの金容疑者は1件当たり3000万ウォンずつもらって、5回にわたって不妊夫婦の卵子と精子を採取して、体外で胚芽を生成した後、代理母の子宮に着床させて代理母斡旋料を受け取ったのだが、処罰法規がほとんどない。

人工受精手術を行った病院が不妊手術終了後に、残った胚芽や卵子を法に従って流通させているかも疑問だ。これらの病院が正常な手続きを経て残りの胚芽などを廃棄したのか、卵子を特定研究機関に提供したのかもよくチェックすべき部分だ。

警察は、各病院が卵子売買の禁止された生命倫理法の施行以前である昨年採取された卵子を、書類操作で流通させた可能性もあるとみて捜査する方針だ。



mint4a@donga.com