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「本当に悲しい日…人類の大きな損失」 法王死去を悼む世界

「本当に悲しい日…人類の大きな損失」 法王死去を悼む世界

Posted April. 04, 2005 00:25,   

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「法王中の法王」(英国ザ・タイムズ紙)

「死との向き合い方を教えた偉大なる師匠」(ドイツ・ディ・ヴェルト紙)

2日、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世死去の知らせが伝えられるや、世界中が悲しみに沈んだ。27年間にわたる在位期間を人類の平和と和解の伝導に捧げてきただけに、法王に対する世界中の人の愛情と尊敬には、格別なものがあった。

10万人以上の人で埋め尽くされたバチカンのサンピエトロ広場から、最近地震に直撃されたインドネシア・ニアス島に至るまで、世界各地で人類の「偉大な精神的指導者」の死が悼まれた。

○…「夜空に向かって湧き出る噴水の音がとても大きく感じられるほどだった」。バチカンのサンピエトロ広場前で祈りを捧げていたある信者は、法王死去の知らせが伝えられた直後の粛然とした雰囲気をこのように表現した。

サンピエトロ大聖堂の前面階段に並んだ法王庁関係者らが、カトリック教の歴代聖人の名前を叫ぶことをスタートに、ヨハネ・パウロ2世のための祈りが捧げられ、これを広場に集まった信者が唱和する方式で哀悼行事が深夜まで続けられた。

○…全世界の指導者も一斉に哀悼の意を表した。アナン国連事務総長は「法王は疲れることを知らない平和の擁護者であり、宗教間の対話の先駆者だった」と語った。ブッシュ米大統領は「カトリック教会はその守護者を失い、世界は人間自由の擁護者を失った」とし、法王を「この時代の英雄」と表現した。シラク・フランス大統領は「法王の死去はカトリック信者だけでなく、フランス全体に深い傷を残した」と悼んだ。

○…法王の故郷であるポーランドでは、死去の知らせが速報で伝えられた20分後、全国各地の教会で鐘が鳴り、官庁の拡声器からはサイレンが鳴り響いた。

貧しい田舎出身の法王は「王冠のないポーランドの王」と呼ばれるほど、ポーランドの庶民の間では絶大な尊敬を受けてきた人物。ワルシャワの大統領宮には半旗が掲げられ、クワシニエフスキ大統領は6日までを国家哀悼の期間と宣布した。

○…中東地域でもパレスチナとイスラエルの和平のために努力してきた法王を悼む声が高かった。ムーサ・アラブ連盟事務総長のスポークスマン、ヒシャム・ユスフ氏は「今日は本当に悲しい日」と話し、シャローム・イスラエル外相は法王の死去を「全人類にとって大きな損失」とコメントした。

○…世界のカトリック人口の半分を占める中南米諸国では、法王死去の知らせが伝わるや、直ちに正規のテレビ放送を中断して追悼放送に入り、教会では大規模な追悼ミサが捧げられた。ブラジルやアルゼンチンなどでは、最長1週間程度を哀悼期間とした。

○…他にも、最近地震に見舞われて莫大な被害を被ったインドネシア・ニアス島のカトリック信者150人余りは、サンタマリア聖堂に集まって追悼ミサを捧げた。ローマ法王庁を認めていない中国の中央政府も、外務省の劉建超報道官の声明を通じ、「法王は真の世界指導者だった。人類は大きな師匠を失った」と哀悼の意を表した。