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地獄のレース前は地獄の食餌療法

Posted August. 26, 2004 22:12,   

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「ボンダリ」李鳳柱(イ・ボンジュ、34、三星電子)は25日、晩ご飯でお粥ばかり食べた。26日からはもち米のご飯中心の食事、27日にはジャージャーメンを食べる。

04年アテネ五輪男子マラソン試合がそこまで迫っていて、栄養豊かなものばかり食べても足りないはずなのに、どうしてお粥とジャージャーメンなのか?他ならない「地獄の食餌療法」のためだ。

李鳳柱は23日から6回の食事に肉と水だけしか飲まない。今回が33回目のフルコース挑戦(31回完走)。もう慣れていてもおかしくないのだが、食餌療法はいつも苦しい。最上級の牛肉を食べても、後になるとゴムを噛んでいるような感じ。ここに厳しい訓練がつきものなので、神経が針先のように鋭くなる。

普段は8食を肉ばかり食べていたが、今回は6食に減らした。アテネの天気があまりにも暑くて、ややもすれば気力が尽きてしまうかも知れないからだ。李鳳柱はジャージャーメンを楽しみにしている。ジャージャーメンを食べるのは食欲をそそってコンディションを最大限引き上げるためのものだ。オ・インファン監督(45、三星電子)は、「小麦粉で作ったジャージャーメンは炭水化物が多くて、食餌療法のメニューとしてはもってこい」と話した。

李鳳柱と一緒にマラソンに出場する「次世代ランナー」のチ・ヨンジュン(23、コーロン)の食餌療法も李鳳柱に似ている。違う点があると言えば、お肉をさらに2食食べたぐらい。チ・ヨンジュンは今回がフルコース挑戦6回目。李鳳柱より食餌療法の経験が少ない上、食欲の旺盛な年なので、さらに苦痛が大きい。

李鳳柱とチ・ヨンジュンはひと時コーロンの所属で、故チョン・ボンス監督の下で同じ釜の飯を食べていた。チョン監督は食餌療法を韓国に初めて紹介した人物。

人体は体の中に不足なものができれば、次はさらに多く貯蔵しようとする本能(補償機転)がある。食餌療法はこれを利用したもの。普通3日間、牛肉と水だけ飲んで筋肉内のグリコーゲンを完全に消失させた後、残りの3日間炭水化物を集中的に摂取してグリコーゲンを最大限蓄積する方法を使う。

李鳳柱とチ・ヨンジュンは30日の0時、男子マラソンの月桂冠に挑戦する。



梁鍾久 yjongk@donga.com