水原（スウォン）中部警察署は身代金目的で中小企業の社長夫妻を誘拐しようとした李容疑者（４９・無職・京畿道軍浦市衿井洞）とジョン容疑者（２２・無職）の２人に対して、１７日強盗と殺人未遂の疑いで逮捕令状を申請、Ａ少年（１７）を同じ容疑で在宅起訴した。
警察によると、李容疑者とジョン容疑者は李容疑者のマンションの上の階に住むＬ氏（４４・中小企業社長）を誘拐し、金銭奪取することを共謀。１６日０時１０分ごろ、Ｌ社長が経営する京畿道水原市勸善区笠北洞（キョンギド・スウォンシ・コォンソング・イプクドン）Ｔ工場近くの路上で、帰宅途中のＬ社長夫妻の乗用車に、準備しておいた１トントラックで追突。
車から降りてきたＬ氏夫妻を凶器で脅して誘拐しようとしたが、Ｌ社長が強く抵抗、それを偶然目撃した自律防犯隊員によって取り押さえられた。
警察の調べによると、李容疑者は最近、城南市（ソンナムシ）の人材派遣会社のオフィスで出会ったジョン容疑者に「貸した金を取り立ててくれれば、３５００万ウォンを与える」と言われて犯行に及んだ。
彼らはまた、Ｌ社長が経営するＴ工場付近のガソリンスタンドでアルバイトをしていたＡ少年に１５万ウォンを与え、Ｌ社長の乗用車が工場を出たら連絡するよう頼んだことが確認された。
李容疑者は警察で「普段から上の階に住むＬ社長一家の騒音に不満があり、それでつい犯行に及んでしまった」と供述したという。
しかし警察は、彼らの車両から「ボストンバックに１億５０００万ウォンを詰めて連絡したところにもって来い。もし通報したら…」と書かれているメモを発見したことから、彼らが身代金目的で犯行を企てたものとみている。
警察は彼らの車から、犯行に使用するために買ったものとみられる凶器と工業用ガムテープ、マスク、手おの、袋２つなどを発見、押収した。
警察は容疑者らが、Ｌ社長夫妻誘拐のため、数回にわたって現場の下見までしており、１４日午後７時ごろにも誘拐を試みたが失敗に終わったという調査結果を発表した。
bibulus@donga.com
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