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事故死した日本人の父、李秀賢氏両親に慰労の手紙

事故死した日本人の父、李秀賢氏両親に慰労の手紙

Posted February. 18, 2001 11:08,   

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「自分の子供のことはどうなっても仕方ありません。ただ息子さんの将来を閉ざしてしまったことを申し訳なく思うばかりです。」

先月26日、東京の山手線の駅で線路に酒に酔って線路に落ちた日本人を助けようとして亡くなった韓国人留学生、李秀賢(イ・スヒョン)氏の両親に、その時線路に落ちて死んだ日本人の父(74)が謝罪の手紙を送った。この手紙は李氏が通っていた日本人学校「赤門会」の理事長を通し、17日釜山(プサン)の李氏の両親に伝えられた。

岩手県に住んでいるその日本人の老父は手紙で「自分の息子のために息子さんが亡くなったことは、父として何とお詫びしてよいか分かりません。心から申し訳なく思っております」と李氏の両親に繰り返し謝罪の気持ちを表した。高齢で病床に伏しながらこの老人は、息子が原因で事故が起きたため、自分の息子を失った悲しみも表せない状況である。20年余り前、自分の後を継いで漁師として仕事をしていた長男が、漁に出て遭難し命を落とし、夫人もそのショックで2年前に病死するなど、不幸が重なった。転落事故で亡くなったのは三男である。

彼は事故直後、息子の死もショックであったが、テレビを通し李秀賢氏の両親が嗚咽する姿を見て、眠ることもできなかった。「今回の事故の元凶はまさしくおまえだ」と死んだ息子をしかった。

手紙を受け取った李氏の父、李盛大(イ・ソンデ)氏は、「息子を亡くした心情はこの方も私も同じだ、親に何の罪があるのか。ただ体を大事になさってください」と語った。



李英伊(イ・ヨンイ)特派員 yes202@donga.com