「3次以上の自乗数を同じ次数の自乗数の和で表すのは不可能だ」というフェルマーの最終定理は、1637年に初めて出た後、ワイルズ教授が1993年に証明するまで、350余年の間数学者たちを悩ませてきた。この定理を出したピエール・ド・フェルマー (1601〜1665)は、小学校の算数のほかは、数学を学んだことのないフランス・トゥールーズ地方裁判所の裁判官だった。
ワイルズ教授は14歳の時、町の公共図書館で「最終定理は簡単に見えるが、300年以上解決できずにいる」という内容に偶然に接し、「フェルマ―定理」の解読を生涯目標に据えたことでも有名だ。彼は定理を解きながら、他人と意見を交わせば、「最終定理の解結に取り組んでいる」という噂が流れることを懸念して、秘密裏に解読に打ち込んで、7年ぶりに解読した。
ワイルズ教授は1993年6月23日、英ケンブリッジ大学「アイザック・ニュートン数理科学研究所」で、200ページに上る解読書を手にし、3日間連続で講義した後、「これで、フェルマーの最終定理は証明された」と宣言した。国際数学界はその翌日、彼の証明を公式に認めた。
ワイルズ教授は、オックスフォード大学やケンブリッジ大学、コロンビア大学、イェール大学など、英国や米国の複数の大学から名誉博士号をもらった。授賞式は5月24日、ノルウェーのオスロで行われ、賞金は600万クローネ(約11億ウォン)だ。
베이징=구자룡특파원 北京=ク・ジャリョン特派員 bonhong@donga.com