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セブランス病院、「重症患者2人が血漿治療によって初完治」

セブランス病院、「重症患者2人が血漿治療によって初完治」

Posted April. 08, 2020 08:07,   

Updated April. 08, 2020 08:07

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新型コロナウイルス感染症の重症患者2人が、国内で初めて血漿治療を受けて完治した。2人共に65歳以上の高齢者であり、一人は基礎疾患があった。血漿は、血液から赤血球や白血球、血小板を除いた液体成分である。免疫機能を担う抗体が含まれている。血漿治療は、まず完治した患者の血漿を他の患者に投入する方式である。

7日、ソウル延世(ヨンセ)大学セブランス病院によると、先月1日に入院した新型コロナウイルスの患者Aさん(67・女)は、マラリアとエイズ治療薬を投与しても状態が好転しなかった。チェ・ジュンヨン・セブランス病院感染内科教授チームは、完治者の血漿500ミリを12時間置きに二回投与した。その後、肺炎の症状が緩和され、正常範囲の20倍以上に急増した炎症数値も下がった。先月7日、血漿治療を受けたBさん(71)も、約2週間治療を受けて陰性判定を受けた

血漿治療効果は、まだ医学的根拠は十分ではない。通常ワクチンや治療薬が開発されていない感染症の治療に使われる。2015年、MERS(中東呼吸器症候群)の時も使われた。

一方、国立保健研究院は同日、ウイルス類似体基盤の新型コロナウイルスのワクチン候補物質を開発したと発表した。ウイルス類似体は、遺伝物質なしに、構造タンパク質のみで構成される成分だ。体内でウイルスの複製が起こらず、免疫反応のみ誘導して安全である。


朴星民 min@donga.com