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文大統領「企業の倒産を防ぐ」、100兆ウォン投入

文大統領「企業の倒産を防ぐ」、100兆ウォン投入

Posted March. 25, 2020 08:03,   

Updated March. 25, 2020 08:03

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政府が、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への打撃を和らげるために、金融圏に48兆5千億ウォン、個人事業主や企業に51兆6千億ウォンの計100兆ウォンを投入する。特に、一時的な資金不足による黒字倒産が起きないよう大企業に対しても支援することを決めた。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日午前、大統領府で第2回非常経済会議を開き、「先週の第1回会議で決めた50兆ウォン規模の非常金融措置を大幅に拡大し、100兆ウォン規模の企業救護緊急資金を投入する」とし、「韓国企業を守るための特段の先制措置だ。企業を生かして国民の雇用を守る」と明らかにした。

 

1次対策は小商工人、中小企業に対する融資や保証支援に集中する民生安定の性格が強かったが、2次対策は新型コロナウイルスで資金繰りに苦しむ中堅企業と大企業への支援と金融市場の安定に焦点を合わせた。新型コロナウイルスの衝撃で、企業の資金調達源である会社債や短期手形市場が凍りつき、中堅企業、大企業を問わず資金調達が難しくなっているためだ。

 

政府は、金融市場に48兆5千億ウォンを投入する計画だ。2008年の金融危機時の2倍となる20兆ウォン規模の債権市場安定ファンドを稼動する。証券市場安定ファンドも10兆7千億ウォン造成する。これに先立ち予告された6兆7千億ウォン規模の会社債発行支援プログラム(P-CBO)のほかにも迅速引受制の施行など会社債市場の安定に4兆1千億ウォン、企業手形(CP)市場に7兆ウォンを支援する。

さらに、中小・中堅企業の融資など経営資金の支援規模を29兆1千億ウォン増やす一方、大企業にも門戸を開く。文大統領は、「必要なら大企業も(経営資金の支援対象に)含め、一時的な資金不足で企業が倒産することを防ぐ」と述べた。

政府の金融市場安定化案の発表を受け、24日の韓国総合株価指数 (KOSPI)は、前日より127.51ポイント(8.60%)上昇し、1,609.97で終え、1,600ラインを回復した。KOSPIの1日の上昇幅では史上最高値だった。ウォン相場も16.9ウォン下がった1ドル=1249.6ウォンで終えた。


チャン・ユンジョン記者 パク・ヒョモク記者 yunjung@donga.com · tree624@donga.com