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またも療養病院で集団感染、拡大するコロナ戦線

またも療養病院で集団感染、拡大するコロナ戦線

Posted March. 19, 2020 08:10,   

Updated March. 19, 2020 08:10

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18日、大邱(テグ)のハンサラン療養病院や老人病院など5つの施設だけで87人の新型コロナウイルスの感染者が発生した。感染が疑われる17歳の死亡者も出た。感染が確認される場合、新型コロナウイルスによる国内初の10代の死者になる。そのうえ、新型コロナウイルスの主務省庁である保健福祉部の金剛立(キム・ガンリプ)次官と公務員7人が、感染が確認された京畿道(キョンギド)の盆唐(プンダン)済生病院の院長との懇談会に同席したことが確認され、自宅隔離に入った。彼らはこれまで、首相や福祉部長官を含む各省庁の長官や国会議員、病院長と接触しており、陽性反応が出た場合、大きな波紋が予想される。

集団感染が確認され、主務省庁の公務員が自宅隔離に入ったことで、停滞していたコロナ事態が再び緊張局面に入った。3日間2桁にとどまっていた全国の新規感染者数が再び3桁に増えることが懸念される。18日に大邱で報告された集団感染は、大邱市が先週末から療養病院と社会福祉施設397ヵ所を全数調査して確認された。3割ほど行われた全数調査が継続されれば、追加の感染者が出てくる可能性がある。新天地に続き高危険集団施設に全数調査の範囲を広げるやいなや、集団感染が確認されたのだ。

政府は18日、定例会見で、全国の療養院と療養施設の1割を調査した結果、大邱、慶尚北道(キョンサンプクト)地域以外に感染者が出た地域はないと明らかにした。しかし、3割を調査した大邱で集団感染が確認されたことを考えると、残りの地域も全て調査してみなければならない。療養施設には基礎疾患がある高齢者が多く、感染が懸念されるうえ、感染時の死亡危険も大きい。地方自治体は、全国約1470の療養病院を対象に全数調査を急ぎ、感染者を早期に発見して隔離治療し、予防措置をしなければならない。

感染者の急増の勢いは弱まったが、戦線は拡大しており、大半が感染源を把握することが難しい散発的地域集団感染だ。人口密集地域である首都圏では、教会やネットカフェを中心に集団感染が続き、「コロナ・クリーン地域」とされた江原道(カンウォンド)、全羅北道(チョンラプクト)、慶尚南道(キョンサンナムド)でも小規模な感染が確認された。全国に広がる局地戦を放置する場合、いつでも全面戦争に拡大する可能性が高い。大衆利用施設や医療機関を中心に予防管理を強化する一方、一人一人が生活防疫を日常化しなければならない。

 

欧州などの海外流入の感染者が増加していることも注視しなければならない。今日から全世界すべての入国者を対象に特別入国手続きが実施されるが、無症状で入国して後に陽性反応が出るケースが相次いでおり、安心することはできない。不要不急の海外渡航は自制し、海外からの入国後は2週間の自宅隔離を徹底し、感染拡大を防がなければならない。