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GSOMIA「Dデイ」、孤立と同盟の岐路に立った韓国外交

GSOMIA「Dデイ」、孤立と同盟の岐路に立った韓国外交

Posted November. 22, 2019 08:41,   

Updated November. 22, 2019 08:41

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韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了が今夜、午前0時に迫った。政府は21日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)安保室長を中心に国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、この問題を議論した。大統領府は、「主要関係国と緊密な協議を続けることを決めた。様々な状況に備えることも話し合った」とし、終盤の反転の可能性を残した。しかし、韓米日の水面下の外交による劇的な妥協点を見出せない限り、GSOMIA終了の決定を覆すと期待することは難しそうだ。

心細い希望であっても反転ドラマに期待をかける理由は、GSOMIA終了後に韓国が直面する状況への憂慮のためだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、「GSOMIAが終了しても日本との安全保障協力は続ける」と述べたが、GSOMIAが北東アジアの安全保障構図に占める象徴性とその終了に対して周辺国が下す戦略的判断を考えると、その影響は小さくないだろう。特に、韓国が直面する外交的孤立は、かつて経験したことのない試練の時間になる可能性が高い。

GSOMIA終了は韓日関係を冷え込ませるだろう。韓国政府のGSOMIA終了決定から3ヵ月間、韓日の間では、文大統領の親書と首脳間の対話、様々な直接・間接的な意思疎通の努力があった。両国の公式の立場に変化はないが、真摯な対話をしようという共感を形成したのも事実だ。しかし、GSOMIA終了はこのような努力を全て無為にする恐れがある。ムード回復にどれだけ多くの時間と努力が必要かも分からない。

ただでさえ揺れる韓米同盟には冷たい強風が吹きつけるだろう。在韓米軍駐留経費負担交渉が決裂し、在韓米軍の縮小まで議論される状況で、米国が激昂した反応を示す可能性もある。その開始は、過去の問題を輸出管理強化で対応して貿易を武器化した日本であり、その理由として安全保障の信頼を問題視し、GSOMIAカードの口実を与えたのも日本だ。しかし、GSOMIA終了後は、米国は韓米日3国協力体制を破った責任を韓国に問い、同盟懸案と連係する可能性が高い。

北朝鮮と中国は韓米日3国体制の亀裂、さらには韓国の離脱を煽り、仲違いに力を入れるだろう。最近、対外的な脅威を強めている北朝鮮は21日、韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議への招待を断り、韓国政府を嘲弄した。孤立無援の韓国の立場を誰よりも先に感知し、見下しているのだ。中国も高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)問題の時に見せたように韓国を締めつけることは明らかだ。

外交は国家の自尊心だが、生存と実利がかかった事案では体面だけを前面に出してはいけない。外交が国民の意向に反することはできないが、国内の支持層だけを見る外交は自害的な結果を生む。GSOMIAは勝ち負けの問題ではない。日本政府にとっても同じだ。韓日いずれも歴史に後悔を残さない決定をしなければならない。まだ一日残っている。