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ボルトン前大統領補佐官「トランプ氏、私益のために親トルコ政策…再選時はNATO脱退も」

ボルトン前大統領補佐官「トランプ氏、私益のために親トルコ政策…再選時はNATO脱退も」

Posted November. 14, 2019 09:07,   

Updated November. 14, 2019 09:07

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トランプ米大統領が13日、ワシントンでトルコのエルドアン大統領と首脳会談を行った。先月の米国の突然のシリアからの米軍撤収とトルコのクルド人攻撃後、両首脳が初めて会ううえ、同日、トランプ氏に対する下院の弾劾調査公聴会まで始まり、他の首脳会談よりも多くの関心が集まった。

トランプ氏は同日午後12時からエルドアン氏と記者会見と首脳会談を行った。両首脳は6月末の大阪での主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議以来5ヵ月ぶり顔を合わせた。

ロイターは、トルコのクルドへの空爆およびロシア製ミサイルの導入で、両国関係が以前のようではない状態で、両首脳が再び結束を図ると見通した。トルコの米F35ステルス戦闘機の導入、クルド人への空爆中止などが核心の議題だった。

NBC放送は12日、トランプ氏との不和で9月に更迭されたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)が6日に開かれたある非公開の会合で、「補佐官在職中、大統領の対トルコ政策に最も挫折感を覚えた。大統領の外交的決定が個人的な利害による可能性がある」と批判したと伝えた。米国の激しい反対にもかかわらずトルコがロシア版高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)と呼ばれるS400ミサイルを導入したことをめぐって、米議会がトルコ制裁を推進したにもかかわらず、トランプ氏がこれに反発したことは合理的でないとも指摘した。

これに対してNBCは、「トランプ一家はトルコ・イスタンブールに事業体がある。この企業のイベントにトランプ氏の長女のイバンカ大統領補佐官とエルドアン氏が参加したほど、両首脳と家族の親交は厚い」と指摘した。このような関係が、トルコのクルド人攻撃に対するホワイトハウスの消極的な対応、ロシアの兵器を購入したトルコに対する経済制裁の延期などに影響を及ぼしたということだ。

米紙ニューヨーク・タイムズもイバンカ氏の夫のクシュナー大統領上級顧問、エルドアン氏の娘婿のアルバイラク財務長官、トランプ氏のトルコ現地の事業パートナーであるメディア財閥のアイドゥン・ドアンの娘婿アフメト・アリー・ヤルツンダ氏の「3人の権力者の娘婿」が緊密な関係を維持し、米国とトルコの非公式の外交ルートを形成していると指摘した。今年4月、アルバイラク氏がワシントンのトランプ・インターナショナル・ホテルで開かれた行事に参加した時、クシュナー氏はアルバイラク氏を自身のホワイトハウス執務室に呼んだ。同紙は、トルコのロシア製兵器の導入に対する米国の制裁延期に対して、アルバイラク氏が役割を果たしたと伝えた。

トランプ氏本人も彼らとの親交がある。2012年、不動産実業家だったトランプ氏は、トランプ・タワーのイスタンブール開館式に出席し、ヤルツンダ氏に会った。当時、トランプ氏はヤルツンダ氏を「イバンカのすばらしい友人」と紹介した。この席には当時首相だったエルドアン氏もいた。トランプ氏は、「エルドアン氏は良い人で、米国と世界から尊敬を受けている」と称えた。

ボルトン氏は、「来年の大統領選でトランプ氏が再選に成功すれば、米国は完全な孤立主義を選ぶことになる」とし、「北大西洋条約機構(NATO)のような重要な同盟から脱退するかも知れない」と懸念を示した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com