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米、バグダディ容疑者急襲作戦の映像公開

米、バグダディ容疑者急襲作戦の映像公開

Posted November. 01, 2019 09:00,   

Updated November. 01, 2019 09:00

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米国防総省がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者(48)掃討作戦で撮影された映像の一部を初めて公開した。

CNNなど主要外信によると、ケネス・マッケンジー米中央軍司令官は先月30日、国防総省庁舎(ペンタゴン)で記者会見を開き、作戦当時、ドローンで撮影した映像と写真を公開し、状況を詳細に説明した。この映像は3編に分かれ、国防総省のウェブサイトにも掲載された。

13秒間の最初の映像には、7人の米軍兵士がバグダディ容疑者の隠れ家を包囲して侵入する様子が撮影されていた。10秒間の2つ目の映像には、低空飛行の戦闘機がIS隊員8人を攻撃する様子が、13秒間の最後の映像には航空機が遠距離からバグダディ容疑者の隠れ家を攻撃する様子が含まれた。ただし、トランプ大統領が27日の「重大発表」で「犬のように死んだ」と描写したバグダディ容疑者の死の直前の姿は今回の映像では確認されなかった。

マッケンジー氏は記者会見で、「バグダディ容疑者の遺体は死亡24時間内に海に水葬された」と明らかにした。また、バグダディ容疑者が爆弾ベストを爆発させた時、12歳未満と推定される子ども2人が共に死亡したと伝えた。3人の子どもが死亡したという当初の内容とは異なる。

マッケンジー氏は、「クルド人が率いるシリア民主軍(SDF)が、非常に役立つ情報を提供した」とし、「彼らが作戦の一部だったと言いたい」と述べた。作戦が終えた後、トランプ氏が成功を祝いながら、クルド人の功労を過小評価すると、SDFは直接米紙ニューヨーク・タイムズなど米メディアに自分たちが作戦に参加したことを明らかにし、「セルフ広報」しなければならなかった。マッケンジー氏の今回の発言は、クルド人が作戦の成功に意味ある貢献をしたことを初めて公式に認めたものだ。ただ、「実際の襲撃作戦は米軍兵士だけが参加した」と線を引いた。

またマッケンジー氏は、バグダディ容疑者の隠れ家が今後ISの聖地になることを防ぐために空爆し、その前に作戦チームがIS分析に利用できる文書や電子製品は回収したと明らかにした。また、バグダディ容疑者の追跡に貢献した雄の軍用犬がバグダディ容疑者の自爆で負傷したが、治療を受けて任務に復帰したと伝えた。この軍用犬は4年目のベテランで、約50回戦闘任務を遂行したという。米政府は機密部隊の正体と関連があるため軍用犬の名前を明らかにしなかったが、米誌ニューズ・ウィークは30日、軍用犬の名前は「コナン」であり、ベルジアン・マリノアだと報じた。

マッケンジー氏は、今回の作戦は成功したが、ISが完全に敗北したと思ってはいけないと強調した。実際にインドネシアやマレーシアなど東南アジア諸国では、ISの下部組織勢力が猛威を振るい、警戒態勢を強化している。インドネシアのムルドコ大統領首席補佐官は30日、「インドネシアでIS下部組織の急進的な教えに接した住民が追従者になる恐れがある」と指摘した。


チョン・チェウン記者 chan2@donga.com