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GPファイナルでメダル目指す「第二の金妍児」イ・ヘイン、「北京五輪の舞台に立ちたい」

GPファイナルでメダル目指す「第二の金妍児」イ・ヘイン、「北京五輪の舞台に立ちたい」

Posted October. 17, 2019 09:09,   

Updated October. 17, 2019 09:09

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14歳の少女は、机に向かって漫画を描きながら自分の未来を想像する。少女が描いたのは、自分と同じくフィギュアスケートを滑った人だ。「漫画の中では辛いことも簡単にやっつけるじゃないですか。自分の漫画の主人公は、今オリンピックに出場しているんです」。

韓国フィギュアスケートの新星、イ・ヘインは毎日夢を見ながら成長を続けている。今シーズンの国際スケート連盟(ISU)ジュニア・グランプリ(GP)シリーズで2つの金メダルを獲得し、世界一の座を争うGPファイナルに進出したイ・ヘインを15日、泰陵(テルン)スケートリンクでインタビューした。

8歳だった2013年、「女王」金妍児(キム・ヨナ=29、引退)のアイスショーを見てからフィギュア選手への夢を育んだイ・ヘインは、最近「第二の金妍児」という異名を得た。先月7日に終わったジュニアGP第3戦で金妍児と同じく14歳で初のジュニアGP金メダルを獲得したからだ。現在、金妍児と同じマネージメント会社に所属しているイ・ヘインは、「1ヵ月前から妍児さんに動作の強弱などダンスの指導を受けている。GPシリーズの時も妍児さんから『ジャンプも、スケーティングもいつも通りやれば良い結果があるはず』と励まされて優勝を飾ることができた」と話した。

小学校5年生の時にトリプルジャンプ(3回転)を5回も跳んだイ・ヘヨンは、安定感のあるジャンプと繊細な表現力が強みに挙げられている。日曜日を除いては週6日をスケートリンクで汗を流し、帰宅後は練習日記を付けながら練習の成果と補うべき点を振り返る。イ・ヘインは、「海外の大会に参加した時も欠かさず日記をつけている。疲れる時もあるけど、『明日の薬』と思って細かいことでも、もれなく記録しようと努めている」と語った。表現力を磨くための努力では場所を選ばない。「国際大会に参加するため飛行機を乗る時も、主にプログラムの楽曲を聞きながらイメージトレーニングをしているんです。(機内では)ずっと座っているのがつらいから、機内を歩き回りながら手足の動きの練習をしたりもするんです。ははは」。

イ・ヘインはさらなら成長のための最重要課題として高難度のジャンプ追加を挙げた。「トリプルアクセル(3回転半)を練習中です。まだ実戦で跳んでいないけど、磨きをかけて完成度を高めるつもりす」。トリプルアクセルは、トリプルジャンプのうち基礎点が最も高い8点だ。

多くの有望株は、身体の変化とともに足にフィットしたブーツが手に入らず苦労することが多い。幸いにイ・ヘインには他人事だ。「身長(160センチ)は少し伸びても、足のサイズ(240ミリ)は変わらないので、ブーツのことで困ることはありません」。

イ・ヘインは12月にイタリアで開催されるジュニアGPファイナルで2005年に金妍児(金メダル)以来となる自身初の同大会メダルに挑む。「ファイナルでシーズン最高の演技を披露したい。第二の金妍児という異名の威信を守るためには、もっと頑張らないといけないと思っています。そして、自分が描いた漫画のヒロインのように2022年の北京冬季オリンピックの舞台に立ちたいです」。


鄭允喆 trigger@donga.com