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米CSIS、北朝鮮金泉里の中距離ミサイル基地を公開

米CSIS、北朝鮮金泉里の中距離ミサイル基地を公開

Posted September. 09, 2019 08:38,   

Updated September. 09, 2019 08:38

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米シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)が6日(現地時間)、北朝鮮金泉里にあるミサイル基地に関する報告書を公表した。韓国全域および日本南部を攻撃できる中距離弾道ミサイルを備え、韓米情報当局が監視してきた場所だ。

CSISのビクター・チャ韓国部長とジョゼフ・ベルムデス研究員が、北朝鮮専門ポータル「分断を越えて(Beyond Parallel)」に公表した報告書によると、金泉里基地は北朝鮮江原道安辺郡(カンウォンド・アンビョングン)の戦略ミサイルベルト内にある。非武装地帯(DMZ)から北に75キロ、ソウルから北東165キロの距離だ。報告書は、ここは北朝鮮の弾道ミサイル部隊の責任を負う人民軍戦略軍に所属する前方ミサイル基地だと説明した。

報告書によると、金泉里には1999年当時、新型だった射程距離1千キロの中距離弾道ミサイル「火星(ファソン)9」(スカッドER)が北朝鮮内に初めて配備された。済州島(チェジュド)を含む韓国全域、九州と四国を含む日本南部を攻撃できる。「北極星2号」(KN15)のような新型準中距離弾道ミサイルまで配備されれば、沖縄米軍基地を含む日本全域が射程圏に含まれる。 

韓米情報当局は、金泉里基地のミサイル保管坑道、燃料保存所など細部の施設まですべて把握し、有事に攻撃する準備を終えたという。特に、北朝鮮が保有しているスカッド系ミサイルは全て、燃料注入に少なくとも30分以上がかかる液体燃料基盤なので、事前に識別して攻撃を受ける可能性が高い。これに対して北朝鮮は最近、奇襲発射が可能な固体燃料ミサイルに替える作業を進めている。


崔智善 aurinko@donga.com · 孫孝珠 hjson@donga.com