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欧州舞台を夢見る「ゴルフバカ」ソ・ヒョンソク

欧州舞台を夢見る「ゴルフバカ」ソ・ヒョンソク

Posted August. 23, 2019 09:31,   

Updated August. 23, 2019 09:31

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「インスタグラムはやっていません。時間を奪われたくないからです」

22歳の男は、同年代の若者たちが日常を共有しているソーシャルメディア(SNS)活動には興味がないと言った。特別な趣味があるわけでもないと言う男が、人生の半分以上を投資したのはゴルフだ。その男に「ゴルフを忘れて過ごす瞬間はあるのか」と尋ねた。「夜家に帰ってテレビを見ます。その時はゴルフを暫し忘れますね。自分なりのワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)というものですね。ははは」。

同じことを繰り返す日常だが、不満を言うこがない。夢に向かう道中だからだ。今季の韓国プロゴルフ(KPGA)ツアー・ジェネシス大賞ポイントで1位(3111点)を疾走しているソ・ヒョンソクのことだ。プロ5年目を迎えて大輪の花を咲かせているソ・ヒョンソクは、KB金融リーブ選手権優勝を含めてトップ10入りを4回記録した。

約2ヵ月間休止したKLPGAツアーは29日に開幕する釜山慶南(プサン・キョンナム)オープンを皮切りに後半戦に突入する。「ゴルフバカ」ソ・ヒョンソクは休止期にも休まず練習場を訪れた。京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)にあるヘソリアCCで会ったソ・ヒョンソクは、「いざ休もうとすると、前半戦終盤にスイングが大きくなってパットにブレが生じる問題があったことに気が付いた。それで休止期間にスイングを修正し、ショートゲームの練習に打ち込んだ」と話した。その上で、「朝8時半に練習場に着いて、1日6時間以上、スイング練習と筋トレなどをした。1週間に2,3度は明け方に9ホールを回りながら実戦感覚を忘れないように努めた」と言った。

昨季までは無名に近かった。優勝は通算1度しかなかったソ・ヒョンソクは、昨季までジェネシスポイントでトップ10入りしたことがない。今季開幕を控えて、フィジカルトレーニングに励んだのが効果があったと話した。「今年初め、米国で40日間ほどトレーニングをしながら下半身の筋力と体力を鍛えるために頑張った。体力が強くなると、試合を通して集中力を維持できて、負傷も防ぐことができた」。

これに加えて、バックスイングが大きくなって右腕の肘が開く問題を解決しようと、スイングを簡潔に修正したのも効果があった。昨年はパーオン率が67.234%で81位だったが、今季は75.8175で5位をマークしている。

2009年、テレビのバラエティ番組に「ゴルフ神童」として出演し、「タイガー・ウッズのよな選手になりたい」と話した。10年が過ぎた今も、その夢は変わっていない。ソ・ヒョンソクは、「いつかは米国のプロゴルフ(PGA)ツアーでプレーしたい。すぐ(PGAツアーに)進出するのは容易でない。まずは、欧州舞台でプレー活躍しながら実力を磨きたい」と話した。ジェネシスポイント1位には、翌シーズンのヨーロピアンツアー出場権と1億ウォンのボーナス、大型セダン「ジェネシス」1台が贈られる。ソ・ヒョンソクは、「後半戦では少なくとも1勝を追加してジェネシスポイント1位を守って欧州舞台に立ちたい。どんな苦労があっても、欠かさず練習場に足を運んでいる理由だ」と語った。


鄭允喆 trigger@donga.com