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テレビのセットトップボックスが大変身、AI秘書からインテリアの役割まで

テレビのセットトップボックスが大変身、AI秘書からインテリアの役割まで

Posted August. 22, 2019 09:12,   

Updated August. 22, 2019 09:12

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「アリア、『都市の漁師』を見せて」

テレビの下に隠れてばかりいたセットトップボックスが、人工知能(AI)秘書、ステレオスピーカー、インテリアアイテムとして生まれ変わった。音声認識機能が大幅に向上され、活用性が高まり、デザインまで改善された「生活プラットフォーム」製品が続々と登場しているからだ。

●セットトップボックス?音声秘書!

SKブロードバンドは21日、ソウル中区(チュング)サムファタワーで記者懇談会を開き、セットトップボックスの新規モデル「AI2セットトップボックス」を発売すると発表した。昨年1月に初めてAIセットトップボックス製品を発表後、1年半ぶりのアップグレード発売だ。

SKブロードバンドが最も力を入れた部分は音声認識である。発売初期はセットトップボックスに声をかけることがぎこちなく感じられがちだったが、徐々に利用者たちが慣れてきたことで、さらに精巧な認識レベルを要求しているからだ。実際SKブロードバンドが集計した「Btv」月刊音声発話量は、昨年に比べて今年は約2.25倍に増加した。具体的な内容は、チャンネル調整などテレビ操作に関する内容が47%で最も多かったが、音楽・天気・感性会話など、生活ヘルパー関連が半分以上を占めていることが分かった。

これを受け、SKブロードバンドは、新しく発売されたAI2セットトップボックスの音声認識マイクを2つから4つに増やし、SKテレコムで独自開発したビームフォーミング技術を適用して、認識率を大幅に向上させたと発表した。ビームフォーミング技術は、利用者の発話位置を見つけて、発話された音声のみを音声認識に利用し、その他の音は区分して除去する技術である。

従来はテレビのあるリビングルームから離れると音声認識率が下がったが、今はキッチンでも十分にセットトップボックスに指示を出すことができる。同日の懇談会に出席したパク・ミョンスンSKテレコムAIユニット長は、「普通、リビングルームにおけるテレビとソファとの距離は2メートルだが、キッチンに移動すれば3〜4メートルに達する」とし、「マイク4つを通じて音声認識率を、4メートルの距離でも90%以上に改善した」と語った。

●デザイン・活用性を強化した生活プラットフォームに

デザイン面でもAI2セットトップボックスは、感性インテリアアイテムとして既存の家具に調和するようにしたという説明だ。既存のセットトップボックスの長方形あるいは円筒形の単純な形状と暗い色から脱して、ファブリック素材に明るい色を採用した。

SKブロードバンは同日、セットトップボックスの新製品発売と共にBtvの活用性もさらに強化したと明らかにした。生活と文化・趣味関連商品を定期的にお届けする「Btvピック(PICK)」サービスを追加したからだ。利用者は、Btv視聴中にリモコンでシャツ、靴下、花、ワインなど、15商品の定期配送を申請できる。

テレビのセットトップボックスは、家庭内でリビングルームの中心となる代表的な生活機器だけに、AIとの組み合わせの試みが最も活発である。KTとLGユープラスも、日常生活やショッピング情報を提供する生活プラットフォームとして開発している。

KTは2017年1月、業界で初めて音声認識AIが適用された「ギガジニ」のスピーカーを、テレビセットトップボックスとしても使えるようにしながらも、「人工知能テレビ」のスローガンを前面に出した。様々な生活情報の提供に加え、最近では、全国のマンション売買や分譲情報を照会できる不動産サービスも追加した。

LGユープラスは昨年9月、グーグルとコラボして、グーグルAI秘書であるグーグルアシスタントを「U+tv」のセットトップボックスに搭載した。これにより、U+tvの利用者は専用リモコンを通じて音声コマンドで、グーグルの主要サービスである△ユーチューブ、△グーグルフォト、△グーグル検索、△グーグル翻訳などを利用できる。



郭道英 now@donga.com