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「1億画素」の壁を破った、三星のイメージセンサー「ソニーを超える」

「1億画素」の壁を破った、三星のイメージセンサー「ソニーを超える」

Posted August. 13, 2019 10:28,   

Updated August. 13, 2019 10:29

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三星(サムスン)電子は「1億画素」の壁を破り、1億800万画素のモバイル用イメージセンサー「アイソセルブライトHMX」(写真)を量産すると、12日発表した。今年5月に6400万画素の製品を出してから3ヶ月ぶりに、再び画素数を1.6倍以上に増やしたものだ。

三星電子の関係者は、「イメージセンサーの1億画素時代が開かれたことで、既存のモバイル機器で表現できなかった細かい部分まで撮影が可能だ」と説明した。

イメージセンサーは、カメラのレンズから入ってきた光をデジタル信号に変換してイメージとして表示する半導体だ。システム半導体分野の重要な分野で、自律走行車などのモノのインターネット(IoT)時代が本格的に開かれれば、関連市場はより大きくなると予想される。

三星電子が「1億画素」時代を開いたことで、市場シェアトップの日本のソニーを追撃できる足掛かりができたという評価も出ている。グローバル市場調査機関IHSマキトによると、三星電子の第1四半期のスマートフォン用イメージセンサーの市場シェアは17.8%で、ソニー(51.5%)に次いで2位を走っている。朴庸仁(パク・ヨンイン)三星電子システムLSI事業部センサー事業チーム長(副社長)は、「2030年までイメージセンサーにおいてグローバルトップになりたい」と強調した。

三星電子は1億800万画素のイメージセンサーを開発する初期段階から、中国の携帯メーカー・小米と協力した。小米は7日、三星電子の6400万画素製品を自社のスマートフォン「紅米」に搭載することを決定したのに続き、1億画素の製品も使う予定だ。これに対して日本のメディアは、「三星が中国スマートフォンの大手企業に供給を拡大しながら、ソニーの牙城を崩す戦略を使っている」と分析した。

半導体業界の関係者は、「イメージセンサーも、日本の輸出規制品目であるフッ化水素などを用いた半導体だ」とし、「悪条件の中で、三星電子が技術格差をさらに広げたという点で、別の意味がある」と語った。


柳根亨 noel@donga.com