Go to contents

ボルトン米大統領補佐官、「核凍結?議論もしていない」

ボルトン米大統領補佐官、「核凍結?議論もしていない」

Posted July. 03, 2019 08:52,   

Updated July. 03, 2019 08:52

한국어

米朝間の非核化実務協議の再開を控え、トランプ政権内の強硬派と対話派の間で微妙な神経戦が早くも繰り広げられる兆しだ。「対話派」のビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表がひとまず力を得ているが、米国側の一部の譲歩が避けられない「柔軟なアプローチ」案をめぐって内部で少なからぬ葛藤が再燃する可能性がある。

米国の協議実務チームが北朝鮮の核「凍結」を中心にした新たな案を検討しているという先月30日(現地時間)付けの米紙ニューヨーク・タイムズの報道に対する反応が代表的だ。強硬派のボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は1日、ツイッターに、「国家安全保障会議(NSC)のスタッフも私も、議論したことも聞いたこともない」とし、「これは大統領を陥れようとする何者かの試みだ」と主張した。

ボルトン氏は、板門店(パンムンジョム)米朝首脳会談に同行せず、追い出されるようにモンゴルに向かった後、このようなツイートを投稿した。米紙ワシントン・ポストは、「ボルトン氏の発言は、NSCで関連の内容を聞いていないということで、会議のテーブルに上がっていないと否定したわけではない」と指摘した。ボルトン氏の知らないところで国務省内の協議チームが核凍結を議論している可能性があるということだ。
 
一部では、ボルトン氏のモンゴル訪問をめぐって辞任が迫っているという観測も流れている。1957年、ソ連のフルシチョフ共産党書記長が政敵でスターリン主義者のモロトフ外相を外すために大使としてモンゴルに送って以降、国際政治の舞台では高官の予期せぬモンゴル行きは「地獄行き(退陣)」を意味するというのが定説となった。

核凍結に対する専門家の反応は否定的だ。非核化の最終状態が合意されていない状態で、核施設の廃棄ではなく凍結は、事実上、北朝鮮の核保有を容認する「スモールディール」への後退を意味するということだ。このような批判を意識したのか、ビーガン氏は「完全な憶測」とし、ニューヨーク・タイムズの報道を否定した。国務省報道官室もメディアの質問に、「私たちの目標は北朝鮮の最終的で完全に検証された非核化」と答えた。

しかし、早期の成果のために北朝鮮と協議の範囲と内容をめぐって、米国内部でも意見が錯綜する可能性が高い。ジョセフ・ユン前北朝鮮政策特別代表はCNN放送に、「凍結は常に検討されてきたカード」とし、「重要なことは、何を凍結するのか、そしてどのように凍結を検証するのかということだ」と指摘した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com