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米「タンカー攻撃、イランに責任」、革命防衛隊の機雷除去映像を公開

米「タンカー攻撃、イランに責任」、革命防衛隊の機雷除去映像を公開

Posted June. 15, 2019 09:05,   

Updated June. 15, 2019 09:05

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米国が、中東オマーン湾で発生したタンカー2隻に対する攻撃で、イランの関与を断定した。ポンペオ米国務長官は13日(現地時間)、国務省で記者会見を行い、2隻のタンカーが攻撃を受けた事件と関連して、「この攻撃の責任はイランにある」と断定した。ポンペオ氏は「これは、情報活動と、使われた武器、作戦実行に必要な専門知識の水準、イランによる最近の類似した船舶攻撃、この地域で活動する代理集団でこれほど高度な行為をするための資源や能力を持つものは他にいないという事実に基づいている」と説明した。

米海軍中部司令部は、事件発生8時間後、イラン革命防衛隊(IRGC)の警備艇が攻撃を受けた日本の海運会社・国華産業のタンカーの横で不発の爆発物を除去する様子をとらえた映像を公開した。米軍は、IRGCが攻撃後、証拠を隠滅しようとする動きと判断した。CNNは、米軍がイージス駆逐艦ベインブリッジ(DDG96)やドローン、海上哨戒機P8などを投じて、イランのボートを4時間撮影したと伝えた。

中部司令部は、タンカーが攻撃を受けて船体に穴が空いた様子と不発の爆発物と見える物体が付着した様子も写真で公開した。中部司令部は、爆発物は機雷「リムペットマイン」と推定した。米紙ニューヨーク・タイムズは、国防省官僚を引用し、「同日、P8海上哨戒機が船体についた不発の機雷を確認した」とし、「リムペットマインは先月この地域で4隻の船舶の攻撃に使われた爆発物の種類と似ている」と伝えた。米国は先月、ホルムズ海峡付近のアラブ首長国連邦のフジャイラ海域で発生した船舶4隻に対する攻撃をイランによる犯行と断定した。

米国は、世界の主要原油輸送路である中東のホルムズ海峡付近で発生する相次ぐ事件は、世界の原油価格を引き上げるためのイランの高度な作戦と見ている。13日の事件で、原油の価格が4%上昇した。米国は同日、事件海域に海軍駆逐艦メイソン(DDG87)を派遣し、軍事的緊張も高まっている。トランプ米大統領はツイッターに「(イランとの)交渉は時期尚早に思う。イランも私もまだ準備できていない」と投稿した。

これに対抗して、イランは米国の犯行と指摘した。イランのザリフ外相は、ツイッターを通じて、「米国が物的証拠も状況証拠もなく即座にイランを非難した」とし、「今回の攻撃は『Bチーム』によって採択された米国の妨害外交の一環」と主張した。ザリフ氏が取り上げたBチームとは、対イラン強硬派であるボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)とイスラエルのネタニヤフ首相、サウジアラビアのサルマン皇太子のことを指す。

イランのアミールアブドッラーヒヤーン国際担当国会議長特別顧問は、「湾岸地域とオマーン海を通じた原油輸出を不安にする主犯は、米中央情報局(CIA)とイスラエルのモサド(情報機関)」と非難した。

アントニオ・グテーレス国連事務総長は同日、「民間タンカーに対する攻撃を強く糾弾する」と述べ、国連安全保障理事会は非公開の会議を開いて対応を議論した。この会議では、イランの犯行と見る米国の分析と関連して、米国のジョナサン・コーエン国連代行大使の会見もあったと、AFP通信は伝えた。


朴湧 parky@donga.com · 董正民 ditto@donga.com