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決勝相手のウクライナはどんなチームか、10得点3失点と優れた攻守のバランスが強み

決勝相手のウクライナはどんなチームか、10得点3失点と優れた攻守のバランスが強み

Posted June. 13, 2019 09:28,   

Updated June. 13, 2019 09:28

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「フィジカルも良いけどスピードも速い」

16日の午前1時、韓国と国際サッカー連盟(FIFA)U-20ワールドカップ(W杯)決勝で戦うウクライナ代表チームについての専門家たちの評価だ。2001年、2005年、2015年大会でベスト16入りが過去最高の成績だったウクライナは、今大会の6試合で10得点3失点と優れた攻守のバランスをもとにグループリーグ(D組)を2勝1分けで決勝トーナメントに進出し、その後も延長戦なしに勝ち進んだ。

大柄の体格を生かしたウクライナは5-4-1のフォーメーションを使い中盤から守備に至るまで、相手になかなか突破でいるスペースを与えない強いプレスをかけてきた。また毎試合先制ゴールで機先を制した。イタリアとの準々決勝でも最前線のストライカ、ダニロ・シカンまで守備に回ってプレスをかける慎重な戦略を繰り広げては、後半20分にセルヒー・ブレツァが先制得点を挙げて決勝進出を決めた。

ウクライナの攻撃は素早いカウンター攻撃でのクロスと長身を生かしたセットプレーが中心となっている。ウクライナの守備の中核を担う186センチの長身DFデニス・ポポフは今大会で、こうした攻撃ルートを生かしたカウンターで頭だけで3ゴールを決めた。グループリーグの最初の2試合で連続でヘディングで得点を挙げたポポフについて、海外メディアは「ポポフの頭がウクライナの決勝トーナメントに導いた」と絶賛した。ポポフとともにグループリーグで交代選手で出場し、決勝トーナメントからは主力でプレーしているシカンが4得点(全体2位)、プレーメーカーのブレツァが3得点を挙げ、3人がチーム得点の100%を占めている。

しかし、ウクライナも今は緊急事態に直面している。DFでありながら攻撃の3大軸として活躍したポポフがイタリア戦でイエローカード2枚(後半10分と34分)を相次いで受け、警告累積で決勝戦には出場できなくなったのだ。ビデオ判定(VAR)で認められなかったイタリアの得点も、ポポフの退場以降に出たのだが、攻守両面で中核的な役割を果たしてきたポポフの欠場は、ウクライナには大きな痛手で、韓国には攻略ポイントになりそうだ。

ウクライナのゴールはU-20代表だけでなくA代表としても活躍しているアンドリー・ルニンがGKを務めている。スペインリーグのレアル・マドリード所属でCDレガネスにレンタル移籍してプレーしているルニンは、190センチの高身長に長い手足で、マンチェスター・ユナイテッドの守護神ダビド・デ・ヘアを連想させる。伝統の強豪イタリアの優勢が占われた準決勝で長い手合いを活かしたルニンの好セーブがウクライナの勝利(1-0)をけん引したと評価されている。

パク・ムンソンSBS解説委員は、「伝統的に韓国はフィジカルの強いチームに弱いジンクスを見せて来た。だが相手の主要選手が抜けるので、フィジカルでは劣りながらも良い試合内容を見せたセネガル戦(準々決勝)の記憶を思い出しながら臨めば、試合を有利に運ぶことができるだろう」と話した。ハン・ジュンヒKBS解説委員は、「ウクライナが3バックをもとにした安定志向の戦法に出る可能性が高い」と言いながらも、「セネガル戦やエクアドル戦で見せて競技力なら、どんなチームと対戦しても良い勝負ができるはずだ」との見方を示した。


金培中 wanted@donga.com