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ケニアで外出禁止破り警官が市民に発砲

Posted April. 04, 2020 08:56,   

Updated April. 04, 2020 08:56

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新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために外出禁止令を下したアフリカの一部の国家で、街に出ている市民を殴り、発砲までし、死傷者が続出している。

2日(現地時間)、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどによると、ケニアでは警官が外出禁止を破った市民に対して発砲し、5人が死亡した。死亡した市民の中には、近くのアパートのバルコニーにいた13歳の少年が含まれた。南アフリカ共和国では、警官が封鎖措置に反発する住民にムチを振り回し、ゴム弾を撃つなどして3人が死亡したという。ウガンダでも、外出禁止の時間にバイクに乗って移動していた市民2人が、警官の発砲により負傷した。

新型コロナウイルスの感染が本格的に拡大し始めると、南アフリカ共和国とウガンダは全国に移動制限令を発動し、ケニアは午後7時~翌日午前5時までの外出を禁止した。各国は軍隊を動員して外出禁止を破る市民を力で制圧している。

しかし、食料だけでなく飲み水も手に入らない貧困地域の住民たちが家の外に出て騒ぎが起こっている。ウガンダのタクシー運転手のジェームズ・カコジャさんは同紙に、「外出禁止令に従いたいが、子どもたちがお腹をすかして泣いているのをただ見ていることはできない」と話した。

世界保健機関(WHO)によると、2日にアフリカ49ヵ国で感染者6681人が発生した。飲み水もない状況で手洗いなど衛生が守られないため、感染者が急増する可能性が高いと分析されている。


崔智善 aurinko@donga.com