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明洞聖堂などソウル聖堂232カ所を閉鎖へ

明洞聖堂などソウル聖堂232カ所を閉鎖へ

Posted February. 26, 2020 08:15,   

Updated February. 26, 2020 08:15

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カトリック最大教区であるソウル大教区が、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の拡散防止のためのミサ中断措置を25日発表した。

ソウル大教区長である廉洙政(ヨム・スジョン)枢機卿は同日の談話で、「ソウル大教区内の各教会堂は2月26日から3月10日までの2週間、信者と一緒に行うミサを中止し、教会堂内の会合や行事、外部の集まりも中止してほしい」と述べた。この教区の教会堂は、明洞(ミョンドン)大聖堂を含む232カ所であり、信者数は全体カトリック人口586万人のうち約152万人にのぼる。ソウル大教区の今回の措置で、計16教区のうち、済州(チェジュ)、馬山(マサン)、原州(ウォンジュ)教区の3カ所を除く13教区がミサの中止を発表した。馬山教区は、ミサの中止を公にはしなかったものの、現地の状況に応じて教会堂内の司祭がミサの中止を決定できるようにした。

廉枢機卿は談話で、「四旬節の開始である『灰の水曜日』を儀式とミサ無しに始めることは非常に心痛むことだが、信者たちの安全と命を優先的に考えて決定したことを察していただきたい」と述べた。

この談話には、政治指導者へのメッセージも含まれている。廉枢機卿は、「国と政治指導者たちのためにも祈りを捧げてほしい」とし、「政治指導者たちは国民にとって重要な存在であり、国の重要な選択をするとき、国民の生存と安定を最優先の価値にしなければならない」と呼びかけた。また、「ひょっとしてCOVID19の不幸な状況を政略的または政治的ツールにしようとする試みは、決してあってはならない」と強調した。

廉枢機卿は韓国社会についても、「感染と隔離者が増えており、偏見と排斥、自分のための利己的行動で傷を与えたり受けたりすることがあるなら、まことに残念なことだ」とし、「つらくて大変な時こそ、お互いを思いやり、愛の心で一つにならなければならない」と付け加えた。


金甲植 dunanworld@donga.com