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三星電子、世界初の16GBモバイルDラムを量産

三星電子、世界初の16GBモバイルDラムを量産

Posted February. 26, 2020 08:15,   

Updated February. 26, 2020 08:15

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三星(サムスン)電子が、世界初の「16GB(ギガバイト)LPDDR5モバイルDラム(写真)」の量産を開始して、「半導体の超格差戦略」を続けた。三星電子は25日、過去最高速度、最大容量を実現した16GBモバイルDラムの量産を開始したと発表した。この製品は、既存のプレミアム級スマートフォンに搭載されるモバイルDラム(8GB・LPDDR4X)より容量は2倍、速度は30%高めたのが特徴だ。

半導体業界の関係者は、「昨年7月に12GB・LPDDR5モバイルDラムを世界で初めて発売した三星電子は、わずか5ヶ月で16GBモバイルDラムの量産にまで成功して、プレミアムメモリー半導体の市場をもう一度成長させた」とし、「メモリー半導体市場をリードしている三星電子の市場でのリーダーシップが、さらに堅固になるだろう」と語った。

新製品16GBモバイルDラムの速度は5500Mb/sである。既存のプレミアム級スマートフォン用モバイルDラム(4266Mb/s)より約1.3倍が速い。フルHD級映画(5GB)約9本の容量のデータ44GBをわずか1秒で処理できる。また、既存の製品(8GB・LPDDR4X)のパッケージに比べて容量は2倍に引き上げながら、消費電力は20%以上減らした。1.5GBに該当する12ギガビット(GB)チップ8個と、1GBに該当する8GBチップ4個をパッケージでまとめたこの製品は、三星電子が発売するプレミアムスマートフォン・ギャラクシーS20ウルトラ(512GB)に搭載される。

三星電子は、今回の新製品を通じて、プレミアムスマートフォンでもコンソール(ビデオゲーム)ゲームレベルのユーザー経験を提供できると説明した。三星電子の関係者は、「専門家用ノートパソコン、ゲーム専用パソコンに主に搭載される8GB・Dラムより容量が2倍も高く、サバイバルシューティングゲームをするとき、遠くの対象をより速やかに見て反応できる。超高解像度のゲームをするときは、さらにリアルな映像を楽しむことができる」と語った。

三星電子は、16GBモバイルDラムの量産に成功したことで、次世代フラッグシップスマートフォン市場の先取りのための有利な立場に立った。また、業界で唯一8GB、12GB、16GBのLPDDR5モバイルDラム・フルラインナップを構築したことで、多様で安定した供給体制を用意した。


徐東一 dong@donga.com