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中国保健当局「エアロゾル感染の可能性」

中国保健当局「エアロゾル感染の可能性」

Posted February. 20, 2020 08:23,   

Updated February. 20, 2020 08:23

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中国の保健当局の最上級機関が、エアロゾル(空気中に浮遊する微粒子)による新型コロナウイルス感染症(COVID19)の感染の可能性を初めて公式に認めた。

中国国家衛生健康委員会(衛健委)は19日に発表した「新型コロナ診療方法」(第6版)で、感染経路について、「相対的に密閉された環境で長時間高濃度のエアロゾルに露出する場合、エアロゾル感染の可能性が存在する」という内容を追加したと明らかにした。

衛健委は4日に発表した診療方法(第5版)では、「エアロゾルの感染経路はまだ明確でない」と明らかにした。しかし、その後、専門家と一部地方政府がエアロゾル感染の可能性を提起した。8日には上海市政府が、「主な感染経路は、飛沫による直接感染、エアロゾル感染、接触感染と確定することができる」と明らかにした。しかし、衛健委が翌日9日、「エアロゾル感染を示す証拠がない」と反論し、論議を呼んだ。

飛沫は相対的に重く、通常2メートルの範囲を超えることができないが、エアロゾルは軽く、遠くまで広がる。オフィスなど密閉された室内空間に残っているエアロゾルによる集団感染が起こる可能性もある。

また、衛健委は、湖北省だけに適用した「肺炎の症状がある臨床診断患者」の分類内容を削除すると明らかにした。湖北省が13日、この項目に分類される患者を感染者に含め、1日で湖北省の感染者が1万4840人も増えた。しかし、新しい診療方法を適用すれば、湖北省も臨床診断患者を感染患者に含める必要がなくなるため、統計上、湖北省の患者の規模を減らそうという意図ではないかという指摘が出ている。


尹完準 zeitung@donga.com