Go to contents

「QLEDが親孝行」三星電子、グローバルテレビ市場14年連続で1位

「QLEDが親孝行」三星電子、グローバルテレビ市場14年連続で1位

Posted February. 20, 2020 08:24,   

Updated February. 20, 2020 08:24

한국어

三星(サムスン)電子が、グローバルテレビ市場において14年連続で1位の座を守った。プレミアム製品群である量子ドット発光ダイオード(QLED)テレビが善戦したおかげだ。中国の低価格製品の攻勢の中で、販売台数は維持しながらプレミアム市場まで順調に開拓したという評価が出ている。

LG電子も昨年第4四半期(10〜12月)に、有機発光ダイオード(OLED)テレビ市場で初めて100万台を突破する業績を上げた。

19日、市場調査機関IHSマキトによると、三星電子は昨年、グローバルテレビ市場において売上高基準で30.9%のシェアで、2006年から市場シェア1位の記録を維持してきた。特に、三星電子は昨年、初めて30%台の市場シェアを達成した。LG電子(16.3%)、ソニー(9.4%)、ハイセンス(6.4%)などの順だった。

販売台数基準でも、三星電子は昨年19.8%のシェアで1位を守った。LG電子は12.2%で2位だった。中国企業であるTCL(9.2%)、ハイセンス(7.8%)、シャオミ(5.8%)の順だった。

三星電子の全体テレビ販売台数で占める割合が毎年増えているQLEDテレビが、好業績を牽引した。昨年、QLEDテレビの販売台数は532万3000台で、前年(259万9000台)より2倍に伸びたことが分かった。全世界のQLEDテレビの販売台数は、昨年は約597万台で、この市場で売れるテレビの大部分が三星電子製品だという意味だ。QLEDテレビは鮮明な画質が特徴で、QLED8Kの場合、既存の超高画質(UHD)テレビより4倍も多い3300万以上の画素が搭載されている。

プレミアム製品の販売が増えたことで、三星電子は自然に高価・超大型画面の市場でもシェアの優位性を維持することになった。

テレビ市場において、高価製品群は通常2500ドル(約297万ウォン)以上の価格帯の製品を意味する。三星電子は昨年、売上高基準で高価格帯テレビ市場で半分以上(52.4%)を販売した。2位のソニー(24.7%)との格差も2倍以上に広がった。

画面のサイズが75インチ以上の超大型テレビ市場での売上高基準の三星電子の昨年のシェアは49.6%で、2位のソニー(19.1%)を大きく上回った。世界の人々が保有している高価・超大型テレビ2台のうち1台は三星製品という意味である。

昨年、韓国企業が中国発低価格攻勢に対抗してプレミアム市場を開拓する戦略が功を奏したという評価が出ている。昨年国籍別出荷台数基準のシェアは、中国が33%で、韓国(32.1%)を上回った。しかし、金額基準の市場シェアは、韓国(47.2%)が1位だった。

LG電子も、昨年第4四半期(10〜12月)にOLEDテレビ市場で史上初の100万台の販売を記録し、プレミアム市場の競争に拍車をかけている。LG電子は、2013年にOLEDテレビの発売以来、累計出荷台数が昨年500万台を超えた。特に昨年、OLEDテレビの販売台数(299万台)のうち、LG製品が占める割合は55.2%(165万台)だった。業界では、2023年にLG電子のOLEDテレビの出荷台数は、年間1000万台に達すると見込んでいる。

専門家らは今年、ユーロ2020と東京オリンピックなどの大型スポーツイベントが行われる予定で、プレミアムテレビ市場の成長を見込んでいる。三星電子は、QLED8K製品群を前面に出して、高価製品市場の優位性を維持していく方針だ。三星電子の関係者は、「大型スポーツイベントが開催される今年は、高画質製品群で販売台数が増える可能性があるので、プレミアム戦略を続けていきたい」と説明した。


林賢錫 lhs@donga.com