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アフリカで初の感染者、欧州では初死者

Posted February. 17, 2020 08:27,   

Updated February. 17, 2020 08:27

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アフリカで新型コロナウィルス感染者患者が確認され、欧州ではコロナウィルスによる初の死者が出たことを受け、ウィルス拡大への恐怖に再び襲われている。

地元紙アルアハラムなどによると、エジプトの保健省は14日、国内でコロナウィルス感染者が確認され、世界保健機関(WHO)に報告したと明らかにした。アフリカ大陸でコロナウィルス感染が報告されたのは初めて。エジプト保健省は、感染者の国籍や年齢、性別、感染経路などの情報は公開しなかった。駐エジプト韓国大使館は15日、エジプト在住韓国人たちが利用するソーシャルメディア(SNS)を通じて「コロンウィルス感染者が30代の中国人で、エジプトの首都カイロの大型ショッピングモールの会社で勤めていると把握された」と説明した。

世界の医療界は、アフリカでコロナウィルス感染者が出たことに大きく憂慮している。医療体系が行き届いていないアフリカでは、感染が爆発的に流行する可能性があるからだ。アフリカ連合(AU)アフリカ疾病管理予防センターのジョン・ウンケンガソン・センター長は、「コロナウィルスがアフリカの脆弱な国々を直撃すれば、その結果は大変破壊的なものになるだろう」と懸念を示した。

マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏も同日、米国シアトルで開かれた米国科学発展協議会(AAAS)カンファレンスで、「アフリカでコロナウィルスが広がる場合、中国より深刻な状況になるだろう」と警告した。ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団はコロナウィルスのワクチン研究に1億ドル(約1185億ウォン)を寄付している。ニューヨークタイムズは「アフリカの国口が急いで自国の医療陣にコロナウィルス診断法についてトレーニングをさせている」と報じた。

欧州では初めてコロナウィルス感染による死者が出た。フランス保健省は、「中国湖北省出身の80歳の中国人男性の観光客が14日、コロナウィルス感染で治療を受けていたフランス・パリの病院で死亡した」と発表した。今まで中国本土以外に香港やフィリピン、日本の3ヵ所でコロナウィルス感染による死者が出ている。

年間900万以上の観光客が訪れる米国ハワイ島もコロナウィルス感染の恐怖に襲われている。15日、日本で最近感染が確認された60代の日本人夫婦が1月末から今月初めにかけて10日間、ハワイ島に滞在していたことが判明したからだ。この夫婦のうち夫は14日に、妻は15日に感染が確認された。

不安が広がると、ハワイ保健当局は14日、この夫婦が1月28日から2月3日までマウイ島に、3日から7日まではオアフ島とホノルルに滞在していたことを公開した。感染病学専門家のセラ・パク博士はニューヨークタイムズのインタビューで「この男性の感染者がハワイ島を訪問する前か1月末にハワイ島を訪問する中でコロナウィルスに感染した可能性が高い」と話した。


金潤鍾 zozo@donga.com