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米の有志連合に参加せず、ホルムズ海峡へ軍派遣

米の有志連合に参加せず、ホルムズ海峡へ軍派遣

Posted January. 22, 2020 07:44,   

Updated January. 22, 2020 07:44

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軍当局が21日、清海(チョンヘ)部隊をホルムズ海峡に派遣することを決めた。米主導の有志連合「国際海事保安機構」(IMSC)に参加せず、韓国軍単独で中東海域で韓国船舶や海外同胞を保護する任務を行う方針だ。米国の軍派遣要請を受け入れると共に、イランとの経済交流や兵士の安全を考慮した折衷案とみえる。

軍は同日、定例会見で、現在の中東情勢を考慮して、韓国国民の安全と船舶の自由航行に向けて清海部隊の「派遣地域」を一時的に拡大することを明らかにした。これに先立ち、鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安保室長と康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が今月、相次いで米国を訪れ、清海部隊の「独自派遣」の方針を伝えた後、16日に大統領府国家安全保障会議(NSC)で最終確定した。

これにより清海部隊は、アデン湾だけでなくオマーン湾とホルムズ海峡を経てペルシア湾にまで活動の範囲を広げ、韓国の船舶の護送や有事の際の海外同胞保護の作戦などを行うことになる。駆逐艦「王建」(清海部隊31陣・4500トン級駆逐艦)は21日午後5時30分(韓国時間)にオマーンのマスカット港で、駆逐艦「姜邯賛(カン・ガムチャン)」(30陣)との任務交代後、諸般の準備と手順を踏んでホルムズ近隣に移動する計画だ。

軍は、清海部隊が独自で任務を遂行しても、必要な時にはIMSCと協力する計画だという。広範囲な海域で事件が発生した場合、迅速に対応するためにIMSCに所属する他国軍との協力体系を構築するということだ。情報共有などの協力に向けて清海部隊所属の兵士2人をバーレーンのIMSC本部に派遣する計画だ。

与野党は、今回の清海部隊派遣が国会批准同意事案なのかどうかをめぐって論争を繰り広げた。政府与党は批准同意の対象でないという立場だ。軍関係者は、「有事の際に対する判断なので、国会批准同意事項ではない」と述べた。基本的に派兵に賛成する最大野党「自由韓国党」では、批准同意をめぐって意見が交錯した。同党の白承周(ペク・スンジュ)国防委員会幹事は、「清海部隊のホルムズ派遣は国会批准同意手続きが必要だ」と主張したが、同党の尹相ヒョン(ユン・サンヒョン)国会外交統一委員長は、「清海部隊派遣の文書を見れば、有事の際、国民保護の責任地域で指示を受けて行動することは、国会同意が必要ないと解釈される」と指摘した。


尹相虎 ysh1005@donga.com · 趙東住 djc@donga.com