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ロッテの辛格浩など創業第1世代の退場…予備巨人たちが育つ土壌づくりが必要

ロッテの辛格浩など創業第1世代の退場…予備巨人たちが育つ土壌づくりが必要

Posted January. 21, 2020 08:42,   

Updated January. 21, 2020 08:42

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ロッテグループの辛格浩(シン・ギョクホ)名誉会長が19日死去したことにより、大韓民国企業の目覚しい発展を導いた創業第1世代が幕を下ろすことになった。辛会長は、現代(ヒョンデ)の鄭周永(チョン・ジュヨン)、三星(サムスン)の李秉喆(イ・ビョンチョル)、LGの具仁會(ク・インフェ)、SKの崔鍾賢(チェ・ジョンヒョン)などとともに、挑戦と不屈の起業家精神で無から有を創造した財界の巨人だった。

辛会長は、21歳でわずか83円を手にして日本に渡り、従業員10人でロッテを立ち上げて、ガム事業に飛び込んだ。韓日国交正常化によって韓国投資の道が開かれると、1967年に韓国に渡ってきてロッテ製菓を設立した。以後ホテル、デパートを次々と起業して、湖南(ホナム)石油化学を買収し、現在は95の系列会社に売上100兆ウォン台のロッテグループを成し遂げた。辛会長が日本帰化を拒否して、最後まで韓国人として残って国内の雇用を創出し、流通と観光産業を質的に飛躍させることに貢献したことは、高く評価すべき部分である。

辛会長をはじめとする創業者第1世代が活躍していた時期は、国全体に資本も技術も無く、今とは比較できないほど劣悪な時だった。それにもかかわらず、彼らは創業者特有の情熱と根気で新しい領域を開拓し、難関を突破してきた。彼らが1960〜70年代に裸一貫で成し遂げた電子、自動車、造船、重工業、化学、繊維、建設、流通分野の企業は、高度成長のエンジンになった。政府も彼らの企業活動を積極的に支援して、今日の韓国産業の骨組みを作り、国家発展の土台を固めている。

最近、韓国経済は活力を失い、低迷の道を歩いている。2%台の成長であれば、ありがたく考えなければならない羽目になった。少子高齢化などの人口構造の変化と世界経済のせいばかりにすることはできない。長期成長に伴う疲労現象と言うには、まだ先行きが長い。だからこそ、失敗を恐れない起業家精神がこれまで以上に切実な時だ。第1世代の創業者たちのように、無謀なほど新しい領域に挑戦する覇気のある青年起業家がより多く出るべきだし、彼らは巨木に成長しなければならない。国と社会は彼らを励ます社会的雰囲気を作る必要がある。