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米コメディショーで「嘲弄の種」になったトランプ氏

米コメディショーで「嘲弄の種」になったトランプ氏

Posted December. 10, 2019 08:36,   

Updated December. 10, 2019 08:36

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7日、米NBCの有名コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」が最近、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で起こった「トランプ裏話動画」を素材に風刺した。激しく相手をけなし、教養あるふりをするが、実は軽薄な政治家たちの世界を愉快に描いたのだ。

実際、トランプ氏の裏話が起こった場所は英バッキンガム宮の歓迎式場だったが、SNLの舞台は仮想世界のNATO高校だった。自分たちを「クールキッズ(cool kids)」と呼んで構内の食堂で座っているカナダのトルドー首相、フランスのマクロン大統領、英国のジョンソン首相の3人は、ハンバーガーの皿を持ってきたトランプ氏が同じテーブルに座ろうとする、冷たく追い払う。後ろの方の国の名前も聞き慣れないラトビア大統領の席に座れという。そして、トランプ氏の背中に「私を弾劾して」と書かれたメッセージを貼りつけ、大声であざ笑う。

「あいつが気候変動について話すのを聞いてみたか。トイレの施設さえ良くなればいいと言うんじゃないか」。最近トランプ氏がトイレの水を流す回数を例に挙げて米国の環境規制を非難したことを皮肉ったのだ。

また、「ジョンソン首相より頭が悪い」、「お前みたいにたくさん食べる子はパーティー不適格者だ」など、トランプ「いじめ」が極に達する。彼らの嘲弄に耐えられず、トランプ氏が泣いて幕が下りる。政治家たちが直接出演したのではなく、有名コメディアンが役を演じた。

このコーナーを視聴したトランプ氏がじっとしているはずがなかった。トランプ氏は8日未明、ツイートを投稿し、「偽りのニュースメディアが私をばかにしているが、事実ではない」と鬱憤をぶつけた。

トランプ氏の「受難時代」は続いている。弾劾問題のためにNATO首脳会議の間も暗い表情だったが、帰国後は民主党の弾劾攻勢関連ニュースに接しなければならなかった。

トランプ氏に対する弾劾訴追案を作成している下院法司委員会のジェロルド・ナドラー委員長(民主党)は8日、テレビの2つの時事番組に出演し、「今週までに訴追案を完成させ委員会に渡す」と明らかにした。訴追案に基づいて法司委議員が弾劾を採決する。

法司委の採決で可決されれば、来週後半に下院本会議で全体採決がなされる見通しだ。これは先月末にシフ下院情報委員長が、「12月第3週のクリスマスの前に本会議の採決が行われるだろう」と明らかにしたよう予定通り弾劾日程が進んでいるとみられる。


鄭美京 mickey@donga.com