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ホックニー展に行列、どんな客が来たかと見ると

ホックニー展に行列、どんな客が来たかと見ると

Posted November. 20, 2019 08:38,   

Updated November. 20, 2019 08:38

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「通常の名画展とは異なる形の観覧客が出現したことを確認した」(白智淑ソウル市立美術館長)

今年3~8月にソウル市立美術館で開かれた「デイビッド・ホックニー」展は、37万5350人が観覧して話題を集めた。展示終盤の8月には、オープン前から美術館の外に列が並ぶ風景も演出された。ところが一方では、「ホックニーはいったい誰か」と知らない人もいた。美術館のデータを通じて「ホックニー」展の観客はいったいどのような人たちなのかを調べてみた。

一般的に名画展には保護者の観客が詰めかける。しかし、「ホックニー」展では、△ホックニーをよく知っていて、△芸術に関心が高く、△自分の「好み」を追求する20代や30世代が主流だった。

美術館は、5~7月の全体観覧客を対象にアンケートを行って、このうち有効標本1003個を分析した。その結果、20代(31.4%)と30代(28.4%)が最も多く、10代(16.7%)、40代(12.8%)、50代(7.6%)、60代以上(3.2%)の順だった。訪問の動機は、「文化芸術への関心、趣味」が53.3%で多数であり、「現場学習、団体観覧、学校の課題」は10.5%にとどまった。展示を担当したイ・スンア・キュレーターは、「現場のモニタ-で中高年も相当多かったが、子供がチケットを購入したり、グループで展示を訪れたのでアンケートにはきちんと反映されなかった」と付け加えた。

また、「口コミ」が有効に働いたことも目を引く。美術館側は、広報戦略として活用される「インフルエンサー」を一人も招待しなかった。アンケートの結果からも「知人の紹介」(45.1%)で展示を訪れたという回答の割合が高かった。ソーシャルメディアは21.7%だった。

「ホックニー」展観客のもう一つの特徴は「真剣さ」だ。事前に情報を知って訪れた観覧客が78.8%、このうち「作家や展示のテーマについて簡単な情報を知って訪問した」という回答が47.8%だった。現場でも作家や作品についてのお問い合わせが多く、1時間分量のドキュメンタリー映像を最後まで見る視聴者も少なくなかった。

また、展示期間の半ば頃だった6月が一日の平均観客2665人で最も閑散としていた。


金民 kimmin@donga.com