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北へ追放された船員、自筆で「亡命」意思を示す書類作成

北へ追放された船員、自筆で「亡命」意思を示す書類作成

Posted November. 12, 2019 08:54,   

Updated November. 12, 2019 08:54

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北朝鮮のイカ釣り漁船で乗組員16人を殺害して南下したが、板門店(パンムンジョム)を通じて北朝鮮に追放された北朝鮮船員2人が、拿捕初日に亡命の意思を示した書類を自筆で作成していたことが分かった。重罪を犯して逃避したものの、韓国に亡命する意思を文書で明らかにしていたことから、「北への追放」をめぐって論議は続くものと予想される。

11日、政府筋によると、北朝鮮船員2人は2日に東海(トンヘ・日本海)上で海軍に拿捕され、中央合同調査本部に連行され、調査を受けた。彼らは、調査官が「大韓民国に亡命するのか」と尋ねると、「ここにいる」と答え、亡命の意思を明らかにする書類を書いたという。彼らは、調査翌日に犯行を自白し、感情が不安定になったものの、北朝鮮に追放されることは7日に板門店に到着するまで知らなかったという。

これと関連して、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は8日、国会予算決算委員会で、「尋問ではいくつか相反する陳述もあったが、『死んでも戻る』という陳述も明白だった」とし、「亡命の意思がないと最終的に結論を下した」と述べた。これに対して統一部関係者は11日、「北朝鮮漁船の経路が亡命でなく逃走経路と把握された点と尋問の陳述などを総合的に判断した結果、亡命の真正性を確認できなかったという趣旨だ」と説明した。


趙東住 djc@donga.com · 黃仁贊 hic@donga.com