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「俳優尹靜姬、パリで10年間アルツハイマーと戦う」

「俳優尹靜姬、パリで10年間アルツハイマーと戦う」

Posted November. 11, 2019 07:38,   

Updated November. 11, 2019 07:38

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ピアニスト白建宇(ぺク・ゴンウ)氏(73)の妻で俳優の尹靜姬(ユン・ジョンヒ)さん(75・写真)が、アルツハイマー病で闘病している。白氏の国内公演事務所ヴィンチェロは、「尹靜姬氏は10年前からアルツハイマー病を患っている」と、10日明らかにした。尹氏の闘病事実は、映画界やクラシック音楽界の知人だけが知っていた。

尹氏は今年5月から病状が深刻になり、娘のバイオリニスト・ペク・ジンヒさんがフランスのパリで世話をしている。白氏の公式行事にはいつも同行していた尹氏は、今年3月、ドイツ・グラモフォンを通じて発売した白建宇の「ショパン:ノクターン全集」の懇談会には参加せず、当時、病状がかなり悪化したとみられる。

アルツハイマー病が始まる頃、尹氏は李滄東(イ・チャンドン)監督の「詩」(2010年)で認知症で記憶を失っていく「ミジャ」役を演じた。「ミジャ」は尹氏の本名でもある。15年ぶりに映画界に復帰した彼女は、この映画でカンヌ映画祭に招待され、ロサンゼルス批評家協会賞の主演女優賞を受賞した。

尹氏は、1960年代、ムン・ヒ、南貞姙(ナム・ジョンイム)と共に、「女優トロイカ」の時代を率いた。1200対1の競争率をくぐって最初の映画「青春劇場」(1967年)で主演を演じ、国民から広く愛された。これまで映画約330本に出演した。白氏とは1976年、フランスのパリで結婚式を挙げた。全世界を駆け巡る白氏の演奏日程にいつも同行するなど、夫婦愛が深いことで有名だ。


金民 kimmin@donga.com