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トランプ氏、「この3年間で最もよかったことは正恩氏との関係」

トランプ氏、「この3年間で最もよかったことは正恩氏との関係」

Posted September. 23, 2019 08:10,   

Updated September. 23, 2019 08:10

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トランプ米大統領が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との関係を大統領就任3年間の代表的な外交成果に挙げ、北朝鮮と「良い関係」を強調する融和メッセージを発信した。

トランプ氏は20日(現地時間)、ホワイトハウスでオーストラリアのモリソン首相との首脳会談に先立ち、記者団との質疑応答で、「少なくともこの3年間、この国に起きた最も良いことは私が正恩氏と非常に良い関係を形成しているという事実だ」と述べた。また、「これは肯定的なことだ」とし、「彼の国(北朝鮮)は途方もない潜在力があり、正恩氏もこのことを知っている」と付け加えた。

この発言は、トランプ氏がアフガニスタンのタリバン指導者との平和協議決裂についての質問を受け、「私は会談をする意向があった。会談は良いことだと信じている」と話す過程で出た。また、「会談がうまくいかなくても大丈夫だ。そんな時でさえも相手を知ることができる。会談が決裂しても、相手を知る収穫があるということを忘れてはならない」と強調した。

トランプ氏は北朝鮮に触れ、「米国はこの50年間、北朝鮮から何も得るものはなく、関係もなかった」とし、過去の政権を批判した。自身は北朝鮮との対話を通じて状況を変えたということを強調することで、外交的・政治的功績をアピールしたのだ。ただ、北朝鮮との協議の見通しについては、「うまくいくかもしれないし、いかないかもしれない」とし、「うまくいくと言っているのではない」と慎重な立場を示した。その一方で、核実験がなかったことを再び強調した。

米国務省は最近、北朝鮮の非核化協議の実務担当者である金明吉(キム・ミョンギル)氏が、トランプ氏の「新たなアプローチ」を模索するという発言を歓迎すると明らかにしたことを受け、メディアの質問に、「時間と場所が決まれば、議論する準備ができている」という原則的な立場を繰り返した。外交筋は、「北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官や金明吉氏が相次いで反応を示しているのは注目する動き」とし、「北朝鮮側が先に9月末を言及したので、遅くとも10月初めには米朝が会う可能性が高いと見ている」と話した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com