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2年前に景気はピークに達したが….政府のさかさま政策

2年前に景気はピークに達したが….政府のさかさま政策

Posted September. 21, 2019 09:06,   

Updated September. 21, 2019 09:06

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韓国経済は2017年9月をピークに、下落に転じたという政府の公式診断が出た。現政府発足直後の2年前にすでに景気が沈み始めた状況で、法人税や最低賃金引き上げなど、経済に負担を与える政策を強行して景気後退をあおったという批判が出ている。

国家統計委員会は20日、経済統計分科委員会を開いて景気が折れる基準循環日を分析した結果、2017年9月が最近の景気のピークであると分析したと発表した。2013年3月に景気が底をついた後、過去最長の54ヶ月間の上昇曲線を描いたが、2017年9月をピークに下落したという。

統計委員会は、景気のピークを判断した根拠として、現在の経済の流れを示す景気動向指数循環変動値が2017年3〜5月と9月に最高値である101に達した後、下落したことを挙げた。2017年第3四半期(7〜9月)の国内総生産(GDP)の伸び率も、前年同期より3.8%上がってピークに達した。

統計庁の分析によれば、景気が底をついた2013年3月以降、内需が回復し、同年第4四半期からは、世界経済の成長と貿易拡大などにより景気改善の勢いが拡大した。さらに韓国経済は2017年9月から調整局面に入り、2018年に世界経済成長率の減速と米中貿易を巡る紛争激化など、対外環境が悪化したことで成長幅が縮小し始めた。

問題は、景気の見通しが明るくなく、今回の下降局面が過去最長期間続くだろうという懸念が出ていことだ。過去最も長かった景気収縮期は、1996年3月〜1998年8月(29ヶ月)だった。来年2月までに景気低迷が続けば、韓国経済は30カ月以上景気下落傾向が続くことになる。


周愛眞 jaj@donga.com