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米FRB、2ヶ月ぶりに0.25%追加利下げ…韓銀は来月引き下げの可能性

米FRB、2ヶ月ぶりに0.25%追加利下げ…韓銀は来月引き下げの可能性

Posted September. 20, 2019 08:22,   

Updated September. 20, 2019 08:39

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米連邦準備制度(FRB)が18日(現地時間)、2ヶ月ぶりに政策金利を0.25%引き下げた。FRBが今年7月に続いて二回連続で金利を下げたことで、韓国銀行が10月に追加で金利を引き下げる可能性が高まったという見方が出ている。

FRBは同日、連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会議を経て政策金利を2.00~2.25%から1.75~2.00%に0.25%引き下げた。ジェローム・パウエルFRB議長は同日の会議を終えた後の記者会見で、「低いインフレの圧力とグローバル展開状況の意味を考慮した」と、引き下げの背景について説明した。米国経済の不確実性と潜在的下方リスクに対する保険性措置という点を強調したのである。

FRBは、追加金利引き下げについては明確なシグナルを出さなかったが、その可能性を否定していない。パウエル議長は、「(景気)拡張を維持するために適切に行動したい」として、「経済が悪化して、さらに積極的な引き下げに踏み切らなければならない時が来るかもしれない」と述べた。しかし、ドナルド・トランプ米大統領は同日、金利引き下げは不十分だったとしながら、「パウエルとFRBはまた失敗した。度胸もなく、感覚もない上、ビジョンもない。ひどい疎通者だ」と激しく非難した。

FRBの今回の金利引き下げで、韓国と米国の基準金利の格差は、既存の0.75%から0.50%に減ることになった。資本流出の懸念が下がったことで、韓国銀行が今後追加で金利を引き下げる可能性が大きくなったのだ。

韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は19日、出勤途中に、FRBの金利引き下げについて、「予想に合致した結果だ」とし、「他の国の通貨政策運用の負担を軽減させた」と評価した。李総裁は、FRBの追加引き下げの可能性については、「FRBは景気拡張の勢いを維持するために、適切な措置をとると言ったので、追加引き下げの可能性を否定したわけではないと思う」と判断した。

市場では、韓国銀行の10月の金利引き下げを既成事実として受け止める雰囲気だ。すでに物価上昇率がマイナスに入っているだけでなく、国内外の悪材料が溜まって国内企業の業績不振が深まっただけに、緩和的な金融政策は避けられないという。一部では、国内景気が引き続き低迷すれば、長期的に0%台の金利に進入しかねないという見通しも出ている。現在、韓国の基準金利は1.50%で、さらにもう一度金利の引き下げに踏み切れば、過去最低水準である1.25%に達する。

ただ、低金利の副作用も深刻なだけに、韓国銀行が慎重に判断するだろうという予測も多い。個人向け融資規模が大きくなっており、ソウル地域を中心にマンションの価格上昇も続くなど、金融不均衡への懸念が高まっていることも、金利引き下げに負担を与える要因となっている。

信栄(シンヨン)証券のキム・ハクギュン・リサーチセンター長は、「企業業績の鈍化などで、金利引き下げの必要性があるとみられるが、長期的に今まで行ったことのない最低金利の道を行くには慎重にならざるを得ないだろう」と予想した。

米国の金利引き下げにより、世界各国の中央銀行も金利調整を天秤にかけている。香港は19日、基準金利を2.25%に0.25%下げ、日本銀行は政策金利をマイナス0.1%に維持することを決めた。


キム・ジャヒョン記者 ニューヨーク=パク・ヨン特派員 zion37@donga.com · parky@donga.com