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ビーガン代表、「北朝鮮核問題に専念する」

ビーガン代表、「北朝鮮核問題に専念する」

Posted September. 17, 2019 08:28,   

Updated September. 17, 2019 08:28

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米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表が、トランプ大統領に、北朝鮮非核化実務協議代表に残る考えを伝えたという。ビーガン氏は、ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の後任の1人とされていた。

16日、外交筋によると、ビーガン氏は最近、周囲に「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)を達成するまでは現在の職責に専念したい。このような考えをホワイトハウスにも伝えた」と話したという。また、「国家安全保障補佐官は北朝鮮の核問題だけでなく、イラン、アフガニスタン、中東など世界の問題を扱うポスト」とし、精通してきた北朝鮮核問題に当分の間、集中する考えを明らかにした。

これに先立ち、米ワシントン・ポストは14日、トランプ政権関係者を引用して、ビーガン氏が国家安全保障補佐官だけでなく、国務副長官に異動する可能性があると報じた。特に、トランプ氏がボルトン氏を更迭した理由に北朝鮮核問題に対する意見の相違を指摘したため、ポンペオ米国務長官と歩調を合わせてきたビーガン氏が重用される可能性があるという見方は依然としてある。

しかし、米朝実務協議が再開される可能性が高まり、ビーガン氏も当分の間、北朝鮮核問題に集中する考えを明らかにしたようだ。実際に北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が9日、非核化実務協議に復帰する意向を明らかにし、トランプ氏も年内の3回目の米朝首脳会談の可能性に前向きに反応した。このため、トランプ政権も、新しい北朝鮮核協議代表を探すよりも、ビーガン氏の留任により国務省主導で非核化協議に集中する戦略を取る可能性があるという観測も流れている。大統領府関係者は、「米国でも、過去より柔軟なアプローチを取って、段階的な非核化の可能性に重きを置くべきだという声が出ている」とし、「ハノイ会談で意見の違いを確認したので、今後再開される米朝実務協議と3回目の首脳会談では、合意を引き出さなければならない状況だ。現在のところビーガン氏の後任を探すのは容易でないだろう」と指摘した。


ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.com