トランプ氏「韓国と良い関係」、基地返還をめぐる発言控える

トランプ米大統領は先月３０日（現地時間）、在韓米軍の龍山（ヨンサン）基地返還問題と関連して状況を見守るという立場を明らかにした。政府の韓日軍事情報包括保護協定（ＧＳＯＭＩＡ）破棄決定に続き、米軍基地返還についても韓国との「良い関係」を強調し、判断を留保している。

トランプ氏は同日、大統領の別荘「キャンプデービッド」に向かう前、ホワイトハウスで記者団に、韓国政府の米軍基地返還要請など最近の動きをめぐる質問に、「韓国とは良い関係だ。何が起こるか見守ろう」と話した。トランプ氏は具体的な内容には触れなかった。トランプ氏は、国務省と国防総省が韓国のＧＳＯＭＩＡ破棄決定について、「強い懸念と失望」を表明した時も、「文在寅（ムン・ジェイン）大統領も私の大変良い友人だ。韓国で何が起こるか見守ろう」と具体的な発言を控えた。

国務省は同日、基地返還をめぐる東亜（トンア）日報の質問に答えず、国防総省のイーストバーン報道官は電話で、「現時点でそれについて明らかにする内容はない」という反応だけ示した。


ワシントン＝イ・ジョンウン特派員、キム・ジョンアン特派員 lightee@donga.com