Go to contents

韓国軍、北の挑発を前日に把握し大統領府に報告

韓国軍、北の挑発を前日に把握し大統領府に報告

Posted August. 19, 2019 10:12,   

Updated August. 19, 2019 10:12

한국어

韓米情報当局が、北朝鮮のミサイル挑発前日の15日、光復節の午前に、江原道通川(カンウォンド・トンチョン)地域で新型短距離弾道ミサイル(SRBM)を載せた移動式発射台(TEL)の動きを捉えていたことが、18日、確認された。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が光復節の演説で、「(北朝鮮との)平和経済に全てを注ぐ」と明らかにした数時間前、北朝鮮の挑発の兆候が捉えられていたのだ。

複数の政府筋によると、15日午前、通川付近で新型SRBMを積んだTELと兵力の動きを米国の偵察衛星が捉えた。韓米情報当局は、挑発の有力な兆候と見て、情報力を総動員して追跡・監視態勢に入ったという。10日、咸興(ハムフン)から東海(トンヘ、日本海)上に発射した時のように、今回も金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が参観する可能性が高く、特に光復節当日の挑発の可能性も排除できなかったためだ。文大統領の光復節演説の直前に挑発に出た北朝鮮の思惑に注目し、実際に発射を強行するか神経を尖らせていたという。このような状況は、軍首脳部から大統領府にも報告されたという。

北朝鮮は15日にはTELの展開および復帰訓練だけ実施し、実際の発射(2発)は16日午前に強行した。15日の挑発兆候は、正恩氏の現場参観に備えた「リハーサル」であり、16日に正恩氏が見守る中、発射実験を実施したとみえる。

朝鮮中央通信や労働新聞など北朝鮮メディアは17日、正恩氏が新しい兵器の発射実験を指導したと報じ、写真を公開した。今回も、10日に東海上に発射した「北朝鮮版ATACMS(戦術短距離弾道ミサイル)」を発射した模様だ。正恩氏は、「主要軍事的攻撃手段を最短期間内に開発し、神秘で驚くほどの成功率を記録したことに大きな満足を示した」と北朝鮮メディアは伝えた。また正恩氏は、「いかなる勢力であれ、われわれを相手にして火遊びをする考えも及ばないようにすることが、わが党の国防建設の中核的な構想であり、確固不動の意志であることを皆が肝に銘じなければならない」とも述べた。


尹相虎 ysh1005@donga.com