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どっちつかずのトランプ氏、軍派遣カードに苦慮する大統領府

どっちつかずのトランプ氏、軍派遣カードに苦慮する大統領府

Posted July. 22, 2019 08:54,   

Updated July. 22, 2019 08:54

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トランプ米大統領が、韓日対立と関連して、初めて仲裁に乗り出す意向を示したが、「(韓日)両国の要請があれば」という条件をつけた。韓日いずれか一方の肩を持つことはないということだ。与党からは、手遅れになる前にトランプ氏を説得する新しいカードが必要なのではないかという声が出ている。

トランプ氏は19日(現地時間)、ホワイトハウスで記者団に、「韓日の関係悪化が続いている」とし、韓国大統領から関与してほしいと頼まれたと明かした。また「両国要請があれば」とし、「(自分たちで)解決することを願うが、望むのであれば支援する用意がある」と付け加えた。さらに、「両国の指導者いずれも好きだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が好きだ。安倍晋三首相を私がどう思っているのか皆さんは知っているだろう。彼は特別な人間だ」と述べた。

トランプ氏の発言にについて、高ミン廷(コ・ミンジョン)大統領府報道官は、「(先月30日の)韓米首脳会談で、文大統領がトランプ氏に最近の韓日間の対立に関心を持つよう要請した」と述べた。トランプ氏が事実上、安倍首相も賛成しなければ韓日対立に関与できないと述べると、文大統領が要請したのは関与でなく関心だったと、大統領府が調整したのだ。トランプ氏は、大統領府が相次いで再検討および廃棄を言及した韓日の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)については触れなかった。

これに対して与党の一部では、「ホワイトハウスが韓日対立で韓国の側につくようにしなければならない」という声が大きくなっている。ホルムズ海峡への軍派遣が代表的だ。イランに対する圧力を強化している米国は、ホルムズ海峡での有志連合の結成に力を入れている。日本訪問後、23日に訪韓し、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官らに会うボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も、韓日両国にホルムズ海峡への軍派遣を要請するとみえる。

大統領府は派遣に慎重だが、「どうせ派遣をするのなら、背を押されるようにするのではなく、先制的に出よう」という声もある。ある外交筋は、「ホワイトハウスはホルムズ海峡の有志連合構想説明会まで開き、派遣要請の手順を踏んでいる」とし、「有志連合の結成が終わる段階で韓国政府が参加すれば、交渉カードの効用価値があまりない」と強調した。日本は自衛隊を派遣しても武力行使のための法的根拠が不明なうえ、イランが主要な原油輸入国であるため、派遣をめぐって苦慮している。安倍首相の側近である萩生田光一・自民党幹事長代行は15日、自衛隊のホルムズ海峡派遣について「現行の憲法、法律に照らして直ちに自衛隊を派遣する環境にはない」との見方を示した。


ハン・サンジュン記者 ワシントン=イ・ジョンウン特派員 alwaysj@donga.com · lightee@donga.com