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心の平和

Posted July. 22, 2019 08:52,   

Updated July. 22, 2019 08:52

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「立ち止まってはじめて見えてくるもの」(ヘミン僧侶)

宗教的性向はない方だが、神父の解説、牧師の説教、僧侶の説法を聞くことが好きだ。今日ご紹介したい名文章は、本の中にある文章ではなく、ヘミン僧侶の本のタイトルそのものだ。この本には、心の平和を得るための科学的、哲学的、実用的な知識と生活の知恵がいっぱい詰まっている。

私は大学で心理学を勉強した。人の心と行動に関する様々な理論も勉強した。そのためか、「心の平和」が何よりも重要だことを悟るようになった。ところが、誰も人と付き合えば怒ることもあり、残念なことも起こる。しかし、時間が経過した後、よく考えてみると、それほど怒ることでもなかったし、残念がることでもなかったことが多い。

これらのほとんどは、他人が自分と異なりうることに気づいていないことから始まる。私の考えと行動はすべて正しいと固く信じて、私の考えと異なる考えは間違っていると思うところから対立が始まる。心の余裕を持って止まらなければ、自分は正しいが、他人も間違っていないかもしれないことに気づきにくい。政治、外交および労使対立で多く目撃することだ。

夫婦喧嘩も同じだ。数十年を異なる環境で、異なる教育を受けて育った二人がどうして同じように考え、行動することができるだろうか? 「火星から来た男、金星から来た女」という本もあるじゃないか。私の妻も時々、私の気配りの足りなさを指摘しながら、物足りなさを示す。そのときの自分の戦略は、すぐに過ちを認めることだ。その後、私がなぜそのように行動したのか説明する。私も悪い意図をもってそのようなことをしたわけではないと…。妻の立場では物足りなく思われがちな私の行動が、私なりに妻に配慮しようと思ってやったことだと。

怒る前に10秒間呼吸を整えて止めてみよう。他の道が多く見えるだろう。