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米億万長者、オックスフォード大学に2214億ウォン寄付

米億万長者、オックスフォード大学に2214億ウォン寄付

Posted June. 20, 2019 09:41,   

Updated June. 20, 2019 09:41

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「ウォール街の私募ファンドの皇帝」、投資会社ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO、72)が、英オックスフォード大学に1億5千万ドル(約2214億ウォン)を寄付すると表明した。米国人であるシュワルツマン氏が、縁のない英国の大学に巨額を寄付し注目されると、英紙ガーディアンが19日付で伝えた。

オックスフォード大学は、寄付金で英文学、哲学、音楽学、史学などを研究する人文学研究所「シュワルツマン・センター」を設立することを決めた。新規の人工知能(AI)倫理学研究所もこれに入る。

同紙によると、シュワルツマン氏は、同大学のルイス・リチャードソン副総長の提案で寄付を決めた。特に、16歳だった1963年にオックスフォードを訪れた思い出が大きな影響を及ぼしたと打ち明けた。シュワルツマン氏は、「今でもオックスフォードを旅行した記憶は鮮明だ。古い建物から醸し出された美しさがとても印象的だった。人生は奇妙な方式で流れる。当時旅行をしなかったなら、恐らく(寄付に)関心はなかっただろう」と話した。また、「オックスフォード大における人文科学研究は、西洋の文明と学識の中核を担ってきた。その見識と理念を、今日の変化の激しい世界にしっかりと適用させる必要がある」とも強調した。

シュワルツマン氏は1947年、米フィラデルフィアでユダヤ系移民の子として生まれた。イェール大学とハーバード大学で経営学を学び、ウォール街に身を投じて、投資銀行リーマンブラザーズなどで働いた。1985年にブラックストーンを創業し、世界最大の私募ファンドに育てた。フォーブスは4月、シュワルツマン氏の財産が135億ドル(約16兆ウォン)にのぼると推算した。熱烈な共和党員で、イェール大学の同窓であるブッシュ元大統領、トランプ大統領とも親しい。

シュワルツマン氏は、母校のイェール大学をはじめ、自身が暮らすニューヨーク市の公共図書館やマサチューセッツ工科大学(MIT)、中国の精華大学など世界の様々な大学や研究所に巨額を寄付してきた。特に最近、AI関連の寄付を増やしている。昨年、MITに自身の名前を取ったAI関連単科大学を作ってほしいと要請し、精華大学への寄付の時は、「中国訪問を通じて爆発的に発展しているAI技術が未来に重大な影響を及ぼすと思った」と語った。


任寶美 bom@donga.com