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与党と自由韓国党、大乗的な妥協で4党だけの「不完全」でなく「本当の国会」を開け

与党と自由韓国党、大乗的な妥協で4党だけの「不完全」でなく「本当の国会」を開け

Posted June. 19, 2019 08:48,   

Updated June. 19, 2019 08:48

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院内交渉団体3党の国会正常化交渉が決裂し、最大野党「自由韓国党」を除く与野党4党が18日、6月臨時国会の招集要求書を提出した。国会招集は、在籍議員4分の1以上の同意があれば可能であり、自由韓国党がいなくても国会を開くことに問題はない。しかし、野党第1党の自由韓国党の同意がなければ、本会議の日程すら決めることはできない。6月臨時国会は、「自由韓国党はずし」で扉を開けるだけだ。

臨時国会が開かれても、自由韓国党議員が委員長を務める7つの常任委は会議を開くことは難しい。政府・与党が死活をかけている追加補正予算案を処理しなければならない予算決算特別委員会委員長も自由韓国党が務める。臨時国会の扉が開かれるだけで、実質的な立法成果を期待することはできない。

今、米中貿易戦争とホルムズ海峡の緊張で、対外環境は不安な状態だ。6.7兆ウォン規模の追加補正予算案は、4月25日に国会に提出されて2ヵ月近く足踏み状態だ。追加補正予算案をめぐって、与野党は場外攻防戦を繰り広げているため、細部の審議も行われていない。2ヵ月前に週52時間勤務制違反に対する処罰猶予期間が終わったが、国会は弾力勤労単位期間の拡大に向けた勤労基準法改正案をまだ処理できていない。このように今すぐにでも国会で扱わなければならない案件は多い。与野党合意で実質的な成果を出すことが重要だ。

臨時国会が「不完全な」国会にならないようにするために、与野党が最後まで交渉の手綱を放してはいけない。与野党いずれも内部強硬派の声に振り回されるのではなく、国民の声に耳を傾ける大乗的な決断をしなければならない。終盤の争点になった経済聴聞会の開催は形式にしばられる必要はない。別途の聴聞会ではなくても、主務常任委連席会議など様々な方法を検討できるだろう。成果を期待できない臨時国会を強行して、一方が独走する第2のファーストトラック(迅速処理案件)事態が起こってはらない。国会空転の責任をめぐる政争は、もう終わらせなければならない。