Go to contents

中国で広がる「反米不買」の声、習首席は大長征の記念碑に献花

中国で広がる「反米不買」の声、習首席は大長征の記念碑に献花

Posted May. 22, 2019 07:59,   

Updated May. 22, 2019 07:59

한국어

「ファーウェイの製品は非常に優れており、中国は日々強まっているでしょう。今、スマートフォンを買うとするなら、ファーウェイを買うでしょうね」

米中貿易戦争が高まる中、21日午前、若者が多く訪れる北京三里屯のファーウェイ店舗から出てきた30代の中国人女性の劉某さんは、記者に対してこのように話した。劉さんは、「愛国心のためにとんでもないのに買うというのではなく、アイフォーン(の品質)が悪くなった。品質が良ければファーウェイでも、アイフォーンでも何でも使うことができる」とし、「愛国だからと言ってアップル不買運動を手がけることには同意できない」と話した。やはりファーウェイ店から出てきた趙某氏(25)も、「愛国とスマートフォンを買うこととは全く異なる話だ。国産製品を買うのが愛国ではない」と指摘した。

しかし、オフラインと違って、中国のソーシャルメディア「ウェイボ」などインターネット上では、「ファーウェイ購入」が愛国だと主張しながら、アップルを含む米国製品の不買を主張するなど、反米感情を煽る扇動が広がっている。ウェイボには、とあるホテルの企業が「ファーウェイを使う職員に200元(約3万4000ウォン)の奨励金を支給する」と明らかにした通知文の写真が掲載された。ウェイボに掲載された別の企業の公文書には、アイフォーンだけでなく、「米自動車、KFC、マクドナルドでは買わずに、米国旅行もするな」という要求が書かれた。最後に「違反すればクビだ」という警告もあった。

いざ、ファーウェイ創業者の任正非会長は、国営中国中央テレビなどの中国メディアとのインタビューで、「うちの子もアップルが好きで、ファーウェイは好まない。うちの家族は今、アイフォーンを使う。私は彼らにアップルのノートパソコンをプレゼントする」という予想外の発言にネットユーザーたちをびっくりさせた。彼は、「全社会の愛国情緒をファーウェイと一つにまとめてしまう情緒がある」とし、「私たちは、人々が(愛国情緒)の掛け声で騒ぐことを防いでいる。民族情緒を煽ってはならない」と指摘した。

こうした中、習近平中国国家主席は20日、1930年代の中国共産軍(紅軍)の大長征出発地である江西省4州于都県を訪問し、大長征出発記念碑に献花した。これを巡って、米国との貿易戦争を長期戦に持っていくという戦意を固めたという解釈が出ている。ここでは、米中貿易交渉の代表である劉鶴副首相が同行した。


尹完準 zeitung@donga.com