新型コロナ、日本の感染・死者数が韓国を超えた

日本の新型コロナウイルスの感染者と死者の数が韓国を上回った。

ＮＨＫによると、１９日午前０時基準、日本の累計感染者数は１万１１４５人で、韓国（１万６６１人）を超えた。１５日から１８日までの４日間、毎日５００人以上の新規感染者が発生したが、同期間に韓国の感染者数は８～２７人にとどまった。死者数も、日本は２３７人で韓国（２３４人）より多い。１８日だけで１７人の死者が発生したが、韓国の死者数は２人だった。

新型コロナウイルス事態の初期だった今年１月～２月中旬までは、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染で日本の患者数は韓国より多かった。２月下旬、韓国で新天地の信者を中心に感染者が増え、感染者数が日本を超えたが、約２ヵ月で状況が逆転したのだ。

　

日本政府が東京五輪などを意識して検査に消極的だったため感染者が急増しているという指摘もある。厚生労働省によると、１月１５日から３月１４日まで日本全体の新型コロナウイルス検査の陽性率は６.２％だったが、最近２週間は１２.９％と大幅に増えた。

　

ゲノム医療の世界的な第一人者、米シカゴ大の中村祐輔名誉教授は１９日、東京新聞に日本の医療は「崩壊が起こりつつある」と危機感を示した。中村氏は、感染疑いがある患者の受け入れ拒否が増え、救命救急センターで対応せざるを得なくなっており、このため、がんや交通事故の患者など一般の重症患者の治療が逼迫していると指摘した。

１８日、政府が配布した布マスクをめぐって不良品という声も出ている。読売新聞は同日、１日で８０の地方自治体に１９０１件の不良品の申し出があったという。虫や髪の毛が混入していたという申し出も続出している。


東京＝パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com